M-1ファイナリストはYouTubeで語っていた。知られざる決勝進出までの道のり
12月19日、ついに『M-1グランプリ2021』が放送される。オズワルド、錦鯉、インディアンス、ゆにばーすなどのファイナリスト経験組に加え、今回初の決勝進出となったのは真空ジェシカ、モグライダー、ロングコートダディ、もも、ランジャタイの5組。
その中でも、アンタッチャブル(2004年優勝)以来のプロダクション人力舎所属ファイナリストとなる真空ジェシカ、ナイツ以来となるマセキ芸能社所属のモグライダー、2年連続決勝進出となったソニー・ミュージックアーティスツの錦鯉、そしてグレープカンパニー所属のランジャタイと、吉本興業所属以外の芸人が目立つメンツとなった。
『M-1グランプリ2020』王者のマヂラルラブリーがラジオ『オールナイトニッポン0 (ZERO)』にて「M-1がパスタ屋だとして、 マヂカルラブリーがイカ墨パスタだとしたら、ランジャタイは建物、真空ジェシカは人の出入り」と語ってたように、今年の決勝はこれまでのM-1グランプリでも類を見ないほど無秩序な戦いになることは間違いない。この結果を受けて当の本人たちはどんな感想を抱いたのか。今大会の裏側を語る、彼らのYouTubeをいくつかピックアップしたい。
真空ジェシカ
真空ジェシカと同じく人力舎所属のお笑い芸人・肉体戦士ギガが毎週配信しているネットラジオ『ギガラジオ』では、決勝進出者発表会見時の模様を語っていた。今回のファイナリストは劇場で顔を合わせてきた芸人ばかりともあって、脳が追いつかないのかすぐに状況を把握できない様子が伝わってくる。
ガク「呼ばれたけどそんなすぐにほかの人のことを考えられなくて。ほんとか?どういうこと?っていうのがずっとあった。終わって個人個人にカメラ向けられた時に、自然にモグライダーさんとランジャタイさんと錦鯉さんと僕らで集まって喋る感じになった時にあそこでびっくりした。本当にこれが決勝メンバー!? うわぁあああって、そんなはずないって。何組かは決勝進出を喜んで聞きつけたメンバーかと思ってた」
川北「『決勝お客さん来んのか?』って言ってたもんね」
と語っており、いかに今回の決勝が「地下ライブライク」なのかを改めて感じさられせた。
もも
今大会一番の若手で「エントリーナンバー6」というM-1史上初の一桁台ファイナリストとなった吉本興業所属のもも。自身のチャンネル『もものヤンキー君とメガネ君』では準決勝前日&当日、そして決勝進出者発表直後の様子を配信している。準決勝以上に進出すること自体が初とあって、まもる。は会場までの移動費や宿泊費も実費だと思い込み、吉本が全て手配してくれる状況に驚愕していた。
また、準決勝後には疲れのあまり目にはシワやクマがくっきりと浮かび上がっていたのだが、その直後の決勝進出後の配信では、興奮によって完全にキマった表情を見せており、二人のジェットコースターのような表情の変化にM-1のリアルさを感じさせられる。