『iPhone 15』シリーズはUSB Type-C対応&「ミュートボタン」が生まれ変わった! ほか『Apple Watch Series 9』も発表になった『Apple Event 2023』新製品情報まとめ
日本時間9月13日2時より、恒例となりつつある夏のAppleの発表会『Wonderlust』が開催された。
It’s almost here. Join us for a special #AppleEvent at 10 a.m. PT.
— Apple (@Apple) September 6, 2023
前回6月に開催された『WWDC23』の基調講演では、MRゴーグルである『Apple Vision Pro』やM2チップを搭載した15インチ『MacBook Air』や『Mac Studio』、iOS17のプレビューなどが発表された。
これまでにない新ジャンルの製品『Apple Vision Pro』も登場! 今年も盛り上がった『WWDC23』キーノートでの発表内容を総ざらい
順当に新製品と次期OSを発表 予定どおり6月5日(日本時間6月6日)から『WWDC23』が開幕した。夜中、眠い目を擦りながら…
夏といえば例年iPhoneの最新モデルが発表されるシーズンだ。特に今回は充電端子がLightningからType-Cに置き換わるのではないか、ともっぱらのうわさになっているので、期待している方も多いのではないだろうか。
今回は、発表会の様子をリアルタイムでお伝えしていきたい。果たして何が飛び出てくるのだろうか……!
【画像で見る】『iPhone 15』&『Apple Watch Series 9』など『Apple Event 2023』で明かされた新製品まとめ
イベント冒頭、今回は新たなiPhoneとApple Watchに関する発表がされると明かされた。
その前に、6月に発表された15インチ『MacBook Air』と『Apple Vision Pro』についておさらい。『Apple Vision Pro』は来年初旬に出荷を目指している模様。実際に触れられるのが楽しみだ。
つづいて『Apple Watch』について。Jeff Williamsにバトンタッチし、『Apple Watch Series 9』のお披露目だ。見た目はとくに変わりがないように見えるが……。
まず、『Apple Watch Series 9』に新チップ「S9 SiP」が搭載される模様。全体的に性能が30%以上向上し、機械学習の性能もパワーアップするようだ。音声入力の精度が25%向上し、Siriと組み合わせたヘルスケア機能も向上。健康に関する質問は英語、中国語から対応を開始するとのことで、日本語への対応は、この段階では不透明。
また、「iPhoneを探す」機能が強化され、iPhoneのある方向や距離をハプティックも駆使して伝えてくれるようだ。音を鳴らして探せるだけでもかなり便利だったが、「あれ、iPhoneどこだっけ」という時に更に探しやすくなりそうだ。
そして、ここで驚きの新機能「ダブルタップ」が明らかに。あらたにジェスチャー入力に対応し、人差し指と親指を「ダブルタップ」すると電話に出たり、切ったりできる模様。Apple Watchの操作にはなんだかんだ両手を使うので、この機能は結構便利そう。この機能にも「S9 SiP」の性能が活かされているとのこと。……目覚ましをダブルタップで止めれてしまうと、映像の女性のように二度寝が捗ってしまいそうだ。
アルミニウムモデルのカラバリはピンク、スターライト、シルバー、ミッドナイト、(PRODUCT)REDの5色。ステンレススチールはゴールド、シルバー、グラファイトの3色で登場する。
最後に『Apple Watch Series 9』のラップアップと、『Apple Watch Ultra』の紹介へ。
登山やダイビングなど、よりハードなアウトドアに向いたモデルだが、こちらは『Apple Watch Ultra 2』が登場。Series 9同様に「S9 SiP」が搭載され、輝度は驚きの3,000ニト。太陽光の下でも液晶が見やすくなりそう。ディスプレイの外周に深度センサーなどの情報を表示できる新たな文字盤も登場した。
『Apple Watch SE』が249ドル、『Apple Watch Series 9』は399ドル、『Apple Watch Ultra 2』は799ドルから。発売日は9月22日で、注文は本日から可能なようだ。(2時40分更新)
そして、いよいよiPhone新モデル『iPhone 15』の登場!
以前はProのみに搭載されていたDynamic Islandが無印モデルにも搭載。ディスプレイは「Super Retina XDR」で、輝度は最大で2,000ニトに対応。それぞれ6.1インチ『iPhone 15』と6.7インチの『iPhone 15 Plus』が発売される。
カラーバリエーションはピンク、イエロー、グリーン、ブルー、ブラック。パステルっぽい薄めの色合いで、ディスプレイにはセラミックシールドが搭載されるようだ。
続いてカメラの進化について。
『iPhone 15』にも48MPのカメラが搭載! 2倍のレンズを搭載しない代わりに、センサー中央部分を利用するクロップ撮影にも対応するようだ。
また、ポートレートモードも進化。撮影後に深度情報を変更する機能は、Androidのスマートフォンなどでも見られるものだ。とりあえず撮っておいて、あとで変更できるのは便利そう。
チップセットは「A16 Bionic」。「A15 Bionic」より15%少ない電力消費で、『iPhone 15 Plus』はさらに大容量のバッテリーを使用しているとのこと。
続いてApple Watchでも発表された新たな無線技術について。近くにいる友人の方向や距離をバッチリ教えてくれるようだ。
また、衛星経由でのSOS通報に対応する国が拡大。車の呼称などで立ち往生したときロードサービスを呼ぶことができる機能の提供も開始するようだ。サービスはまずアメリカからスタートし、順次拡大する模様。
そして、ついに来ました。『iPhone 15』はUSB Type-C搭載! そして『AirPods』もUSB Type-Cになるとあっさり発表。やはりすべてのプロダクトで一気に置き換えていくようだ。
価格は『iPhone15』が799ドルから、『iPhone15 Plus』が899ドルから。(3時00分更新)
つづいて明かされた6.1インチの『iPhone15 Pro』と6.7インチの『iPhone15 ProMax』では、新たに軽量で頑丈なチタンモデルが登場。エッジのデザインも一部変更され、若干薄く・コンパクトになった。ブラシ仕上げが美しい……。
そして小さくて大きな変更点も。なんと、ミュートスイッチが「アクションボタン」に変わったのだ。そういえば初代から変わっていなかったボタンだったが、あらたにショートカットやアクションを割り当てることができるようになったという。
パフォーマンスも向上し、あらたに「A17 Pro」チップが搭載される。性能コアで10%の向上、Neural Engineは機械学習の速度が2倍以上高速に。予測変換などの精度がさらによくなりそう。GPU性能も20%以上向上し、レイトレーシングにも対応、それもA16 Bionicにくらべて4倍以上高速化しているのだから驚きだ。
なお、USB3ケーブルを使用すれば超高速なデータ転送も可能になるとのこと。……ということは『iPhone15』は噂通りUSB2.0準拠なのか?
また、GPU性能のパワーアップで、さらにゲーム体験の向上に力を入れていく模様。Ubisoft、HoYoverse、カプコンなどのゲームアプリの開発陣が続々登場。PCやコンシューマ機タイトルのiPhone移植や、『バイオハザード4』リメイクが2024年に登場することが明かされた。
続いて『iPhone15 Pro』のカメラ性能について。『iPhone14 Pro』の48MPカメラから解像度に変更はなし。ただ、センサーサイズはさらに大きくなったことで、さらに暗所耐性が向上した!
ProMaxでは焦点距離120mmの5倍光学ズームに対応。通常の一眼カメラで使用する120mmレンズをiPhoneの小さな筐体に収める「テトラプリズム」デザインが紹介されている。13mmのマクロ撮影にも対応するので、13mm〜120mmという脅威のレンジで撮影が可能に。
世界初のACES準拠スマートフォンで、13mm〜120mmという性能となると、ますます「写真はiPhoneでいいかな」という人が増えそう……。それから、『iPhone15 Pro』は空間撮影にも対応、空間ごと切り取って『Apple Vision Pro』で見返すことが可能に。ここで『Apple Vision Pro』との連携があるわけだ。
カラバリはブラック・ホワイト・ブルー・ナチュラルの4色。素材の色合いを活かしたナチュラルもいい……。
価格はそれぞれProが999ドルから、ProMaxが1199ドルから。発売日は9月15日より予約開始、9月22日発売となる。
それからiCloud+にも6TB、12TBプランが追加! これも地味に大きい……。(3時20分更新)
ということで、シンプルながら「USB Type-C搭載」というビッグな変更がなされた『iPhone 15』シリーズ。ミュートスイッチの変更も、iPhoneの歴史を振り返ると、イヤホンジャックの消失くらい大きなニュースな気もしますが、このあたりは追って振り返るとしましょう。
なお、この記事を更新しているリアルサウンドテック編集部のふたりは「Type-C! よし! 買う!」派と「14Pro買ったばかりだからどうしよう……」派で分かれているが、みなさんはいかがだろうか。なんだかんだで2人とも買ってそう。
(3時20分更新)