Aマッソ・加納「3ヶ月で終わると思っていた」 漫才・歌・トークありの3周年記念イベント『Artistspoken展』レポート

 アーティスト特化型音声メディア「Artistspoken」の3周年を記念するイベント『Artistspoken展』が2023年9月6日に開催。加納(Aマッソ)、太田勇(テレビ東京・プロデューサー)、奇妙礼太郎、9番街レトロ、シンクロニシティ、 Doul、長久允(映画監督)、藤森元生(SAKANAMON)、ヨネダ2000、令和ロマンの10組が出演した。

Aマッソ・加納

 イベントの冒頭、登場したのはAマッソ・加納。Artistspokenの収録を思わせるようなスタイルでマイクに向かってトーク。「3ヶ月で終わると思っていた」「初期メンバー38名でスタートして、いま続けているのは6人だけ」と安定の歯に衣着せぬ物言いで、会場の笑いを誘っていた。そこに時折挟まれたのは、この日の出演芸人からのAirDropでのカンペ指示。「1.5倍速で聴いている人のために、1.5倍速でしゃべって!」「結婚してることを匂わせて!」「声のトーンを高くして」などに応えていた。また、トークシーンでは、届いているレターに答える一幕も。たっぷりと時間をかけて読み上げるべきレターを選びながら「普段から、これくらい時間をかけるんですよ」と、ラジオイベントならではの姿を見せた。

ヨネダ2000

 トークを配信している150名以上のアーティストを紹介するオープニング映像の後で登場したのは、9番街レトロ。「4分の尺しかない」と話しながらも、アドリブたっぷりのネタを見せていた。ヨネダ2000は、Def Techの「My Way」を歌いながら登場。楽曲の1番までは、完全にDef Techになりきって会場を煽り、その後、ネタを披露した。

藤森元生

 2組の後でパフォーマンスしたのは、SAKANAMONのボーカル・藤森元生。次の場面転換まで、異色の3組でのトークが繰り広げられた。そこで、最近Artistspokenに仲間入りしたばかりの藤森は、何を話しているのか問われ「生い立ち」と回答。しかし、その話題は「4回で追いついてしまった」とのことで、現在はレターを欲しているのだそうだ。

長久允・太田勇・加納(左から)

 「笑いと映像と狂気の越境概論~“おもしろい”の真の正体とは~」と題したクロストークには、加納、テレビ東京の太田、映画監督の長久允の3者が登場。海外進出や、テレビについて話題を繰り広げると、予定していた時間を大幅にオーバー。4つのトークテーマのうち1つ目が終わったところで、時間を巻くようにというサインが出ると「むっちゃ盛り上がってたけどな!?」などと加納が袖にいるスタッフに反論。会場の笑いを誘っていた。

Doul

 続いて登場したのは、20歳のアーティスト・Doul。直後に登場した令和ロマンの高比良くるまは、サングラスを装着し、しっとりとトーク。終いには、Doulのタトゥーからインスピレーションを受けたマジックで書かれたDoul風のタトゥーを見せるという自由っぷり。アーティストと芸人、ここでしか交わり合うことのない2組がネタを通して交流する姿は、多様なアーティストを抱えるArtistspokenのイベントならではの光景だと感じさせられた。

シンクロニシティ

 ネタパートのトリで登場したシンクロニシティの西野は、ここまで登場した芸人が全員歌を歌ったことに触れて「いまのところ漫才師が全員歌ってます!」と一言。よしおかは「私たちはしゃべくり漫才やります。漫才師なんで、言葉で人々を笑わせます」と宣言してみせ、10回クイズのネタで会場を盛り上げた。

 3者のステージの後、令和ロマン、シンクロニシティ、Doulによるアフタートークへ。ここでは芸人たちがDoulの人となりに迫るような会話も。Doulはゆりやんレトリィバァとの交友関係について「会ったときには2人で挨拶がわりにコミカルな動きをしている」と意外なエピソードを語った。

奇妙礼太郎

 ステージの最後には、奇妙礼太郎が登場し、「ムーンライト」をしっとりとパフォーマンス。その後のエンディングでは、登壇者一同がステージに集合。加納は「こういうイベントってさ、半分以上失敗するやん? でも今日はかなり大成功ですよね?」と満面の笑み。この問いかけに、会場からは大きな拍手が送られ、イベントは幕を閉じた。

 同イベントの映像は、楽屋裏の様子やリハーサル風景、出演者コメントと合わせて9月10日正午から1週間配信されている。気になる方は、ぜひチェックしてみてほしい。

■配信リンク

https://w.pia.jp/t/artistspoken-ten/

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