コムドットプロデュース『Creator Dream Fes』の責任者が語る“成功の要因” 「動画クリエイターの格を上げていきたい」というやまとの軸を尊重
「身内の文化祭ノリにしたくない」 というやまとの軸を尊重
ーーキャスティング以外の面でも、やまとさんが中心となって話し合いが行われていたのでしょうか。
大友:そうですね。僕自身もやまとさんと関わることは多かったです。彼は、“こういうイベントを作りたい”という軸があり、それを決してブラさない。誰よりも熱量を持っていて、想いだけでなく行動がともなっているのが、彼の凄みだなと感じました。ただ、「気球を飛ばして最上階の方へもファンサービスをしたい」というのは、部材などの調達や予算の都合上難しく実現できなかったのですが……(笑)。それ以外は、かなり彼の意見や考えが活かされたイベントになったと思います。
ーーやまとさんが持っていた“軸”というのは、具体的には?
大友:「クリエイターの格を上げていきたい」というのは大前提として、「身内の文化祭ノリにしたくない」ともおっしゃっていました。なので、ファッションショーも海外で行われるモデルのショーをイメージして。ファンのみなさんからしたら、楽しそうに手を振ったりファンサービスが多い方がうれしいかな? とは思ったのですが、やはり格の高さややまとさんの思い描く演出を実現することを優先しました。
ーー最後にステージで夢を宣言する場面には、グッとくるものがありました。
大友:あれは、やまとさんが序盤から提案してくれていた企画です。「夢の宣言は絶対にやりたい!」とおっしゃっていました。やまとさんは25歳と若いですが、組織のリーダーとして優秀だと感じます。ファンの気持ちを理解しすごく考えているし、信念を持っている。演出家や各専門分野のプロからの言葉にも、違うと思ったら「僕は違うと思います」と自分の意見を率直に伝えることができるのはすごいなと思いました。
ーーそういった強さのようなものに、惹きつけられるファンの方も多いのかもしれませんね。
大友:本当にブレないですもんね。目標を宣言して、有言実行できるところとか、立派だなと思います。実際に僕も長時間ご一緒させていただいて、勉強になる部分がたくさんありました。ただ、世間のパブリックイメージでいったら、“強くてかっこいい”が真っ先にくると思うんですけど、今回ご一緒させていただくなかで、彼のなかにある“25歳らしい”部分が垣間見える瞬間もあったりして。
ーーそれは、どんなときに?
大友:メンバー同士で対話しているところを見ていると、少年っぽかったりするんですよね。あと、何も気にしないように見せているけれど、実は悶々と悩んでいたり。完璧なだけでなく、人間くさいところがあるというか。そういうところも、人を惹きつける理由のひとつなのかもしれません。
終演後に配信チケットの売り上げが伸びる異例の結果に
ーーCDFを終えて、かなりの反響があったと思いますが、そのなかで予想外のものはありましたか?
大友:いちばんは、配信チケットの売り上げが終演後を皮切りに予想以上に伸びたことです。
ーー通常は、イベント当日に伸びることが多いのですか?
大友:そうですね。一般的にはイベント当日が1番伸び、その後勢いが収束してしまうことが多いです。なので、今回の反響は僕たちにとっても嬉しいサプライズでした。たくさんの方に視聴いただき感謝の想いでいっぱいです。
ーーやはり、来場したファンの方が感想を発信したことも影響しているのでしょうか。
大友:イベントに来てくれたみなさんが、熱量を持ってCDFの凄みを発信してくれたことも大きかったです。あとは、出演していた動画クリエイターのみなさんも、“最高のイベントだった”と言ってくれたことも影響していると。動画クリエイターファーストで、出演者たちが全力で楽しめるイベントに舵を切ることにして、よかったなと思いました。
ーーコムドット自身も、YouTubeに裏側をアップされていましたもんね。
大友:そうですね。彼らの主戦場であるYouTubeの影響も大きかったと思います。動画で本番の一部分をみたり、裏側を知ったりしたことで、「そんなに凄いなら見てみたい」と思ってもらえたのかもしれません。