コムドットプロデュース『Creator Dream Fes』の責任者が語る“成功の要因” 「動画クリエイターの格を上げていきたい」というやまとの軸を尊重
人気動画クリエイターのコムドットがプロデュースしたイベント『Creator Dream Fes ~produced by Com.~』(以下、CDF)が、7月27日に東京ドームで開催された。今回のイベントのテーマは、“夢に挑戦し、夢を叶え、そして新たな夢を宣言する”。約4万人の観客が見守るなか、YouTube界を盛り上げている新世代動画クリエイターが集結し、1日限りのイベントを成功させた。今回は、同イベントの総責任者・大友真吾氏に、イベント発足の経緯や成功の要因などについて話を聞いた。
コムドットと「ABEMA」双方の求めるものが合致したイベント
ーーまずは、CDFを開催することになった経緯を教えてください。
大友真吾(以下、大友):昨年あたりから、「ABEMA」の社内で“イベント興行をやっていこう”という話が上がっていたんです。具体的に話を進めていくなかで、コムドットが「いつか動画クリエイターを集めてイベントをやりたい」と宣言している動画を見つけまして。それですぐに連絡をしました。以前から動画クリエイターを主軸とした大型イベントは実施したいと考えており、成功させるにはクリエイター当事者が熱量を持って取り組んでくださるのが一番良いと思っていたので、お互いが求めるものがマッチしていた感じですね。
ーー実際に動き出したのは、いつごろですか?
大友:1月にコムドットの動画が公開されてからオファーをしたので、本格的に動き出したのは2月くらいですかね。開催することを発表したのは、4月1日のエイプリルフールでした。エイプリルフールに本当のお知らせをするのは面白いですよね(笑)。なので、半年くらいで開催に向けて準備をしました。イベントだと通常は1年前くらいから企画するので、周囲には驚愕されましたが……。
ーーコムドットがプロデュースを担当するというのは、オファーの段階で決まっていたのでしょうか?
大友:そうですね、動画内でもイベントをプロデュースしたいと明言されていたので、企画含めコムドット側が主体となり進行するイメージは持っていました。ただ、実際にやまとさんとお話しするなかで「出演するだけでなく、作り手側もできるようになりたい。このイベントのプロデューサーとして僕がコミットします」と想像以上の熱量を持って志願いただいたので、「それなら、ぜひ一緒に作り上げていきましょう」と。
やまと「動画クリエイターの格を上げていきたい」 スタッフにも伝播した熱意
ーー今回のCDFは、スカイピースやばんばんざいなどコムドット以外の動画クリエイターも多数出演されていました。こちらも、話し合いをするなかで固まったのですか?
大友:そうですね。イベントのコンセプトを話し合っている時に、やまとさんが幾度となく「僕はコムドットだけでなく、動画クリエイターの格を上げていきたい」と話されていたんです。普段からコムドットとつながりのあるクリエイターに出演してもらい、動画クリエイターはこんなに凄いんだ、こんなにかっこいいんだぞ、というのを感じてもらいたいという想いを頂いたので、作り手として動画クリエイターの価値を証明する最高のステージと演出を実現させようと。そこから“動画クリエイターの格を上げる“というのは、必須条件としてお互い共有していました。
ーーなるほど。動画クリエイターの持っている力の大きさを知ってもらうというのが、イベントのテーマとしてあったのですね。
大友:はい。僕自身もとにかく動画クリエイターファーストなイベントであることに集中しようと思っていました。それが、ファンのみなさんがいちばん望んでいることだというのも分かっていたので。
ーーCDFに出演された動画クリエイターは、みなさんコムドットと普段からつながりのある面々でしたよね。実際に気心の知れた動画クリエイター同士でステージを作り上げるというのも、ならではだと感じました。
大友:たしかにそうですね。今回は、動画クリエイターの凄さを証明するというテーマにふさわしいキャスティングになったかと思います。キャスティングもやまとさんの方針に沿って行いながら、「こういうことを実現したいらしい」「あのアーティストさんが好きなので、コラボできたらうれしいと思う」など間に入って企画案も出してくれました。
ーーステージ上でも、動画クリエイターのみなさんが夢を叶えている姿を見ることができて幸せでした。
大友:そう言っていただけるとありがたいです。ただ、やっぱり来場していただくお客さんの大半はコムドットのファンの方になるなと想定していて。
ーーやはり、コムドットプロデュースとなると彼らのファンがメインになってきますもんね。
大友:そうなんです。だから、3時間半あるステージのなかで、彼らが出ていない時にお客さんの盛り上がりはどうなるのか? というのは、最初は不安としてありました。
ーー実際には、全ステージ絶えることなく盛り上がっていましたね!
大友:本当に、あの歓声を聞いて安心しました。推しがいなくなったら、休憩に行く……というのが、フェスではよくある光景だと思っていたので。それがなかったのは、やまとさんのキャスティング力と企画、動画クリエイターのみなさまの魅力の賜物だと感じました。