10年ぶりのシリーズ最新作は“今風”にアレンジが効いた期待作 『アーマード・コア6』SPECIAL BRIEFINGレポート
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは8月18日、「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON SPECIAL BRIEFING」(以下、SPECIAL BRIEFING)を開催した。
当日はフロム・ソフトウェアより発売予定の『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』(以下、アーマード・コア6)がフィーチャーされ、ユーザー&メディア向けの試遊コーナー設置、開発者を交えたトークコーナーが行われた。本稿では会場風景をはじめ、トークショーの模様をレポート形式でお伝えする。
『アーマード・コア6』の先行プレイが楽しめたスペシャルイベント
フロム・ソフトウェアが誇るメカアクションゲーム「アーマード・コア」(以下、AC)シリーズ。その10年ぶりの最新作『アーマード・コア6』が、いよいよ8月25日に発売となる。SPECIAL BRIEFINGの会場内にはゲーム序盤を体験できる試遊コーナーを含め、シリーズの世界観を表したイラストボードや限定スタチューなどが展示されていた。
会場内を見ると、まず目に入ったのは中央を囲むように置かれた試遊コーナー。関係者とユーザーはPlayStation5版の『アーマード・コア6』を起動し、1時間から2時間にわたって基本的なゲームプレイを楽しむことができた。
会場を訪れたユーザーに話を聞いてみると、「過去のナンバリングからこつこつ触っている」と語った歴戦のAC乗りををはじめ、「『アーマード・コア6』からシリーズに興味を持った」と語る新規層もいたりと、境遇は違えど「AC」シリーズに対する期待の大きさがうかがえた(ちなみに筆者は『アーマード・コア3 ポータブル』がシリーズデビュー作)。
詳細なゲームレビューは都合により割愛とさせていただくが、試遊の所感も述べておきたい。約1時間の先行プレイで筆者が感じたのは、『アーマード・コア6』が従来の「AC」シリーズで見られた3Dメカアクションをベースとしつつ、フロム・ソフトウェアが『DARK SOULS』や『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』などで培ってきた“難所を乗り越える達成感”、そしてシリーズ未経験者でも入りやすいような“システム変更”の潔さである。
『アーマード・コア6』では戦闘中に敵機を簡単にロックオン可能な仕組みが搭載されたほか、ミッション挑戦中に任意のタイミングでAP(自機の耐久力)を回復できる。この2点は歴代「AC」シリーズを遊んでいるプレイヤーからすると、とりわけ目立った変更点だと言えるだろう。だからと言って「AC」シリーズの伝統が失われたわけではまったくなく、ブーストアクションを駆使したスピーディーな戦闘はもちろん、ACのカスタマイズ要素(アセンブル)も健在だ。
今回の試遊ではストーリーの導入パートにはじまり、「輸送ヘリの破壊」「反乱組織の鎮圧」……等々、“一介の傭兵となって企業から任務を請け負う”といったシリーズおなじみの流れを体験することができた。こうした本編の一端を触っただけでも、10年ぶりのナンバリングタイトルに込められた開発陣の本気が感じられた次第だ。
なお、リアルサウンド テックでは『アーマード・コア6』や「AC」シリーズに関する考察コラムを掲載している。公式トレーラーから読み取れる舞台設定など、内容に興味がある方はぜひご覧いただきたい。