人口170人の孤島で生きる女性YouTuberが話題に 活動を見ると「日本一人口が少ない村」に行きたくなる?

絶海の孤島で生きる女性YouTuberが話題に

 人口約170人の絶海の孤島・青ヶ島で動画を投稿する女性YouTuberが、いま人気を集めている。該当のチャンネル名は「青ヶ島ちゃんねる AOGASHIMA Channel」で、チャンネル登録者数10.6万人を誇る人気チャンネルだ。今回、彼女の人気の理由と魅力を紹介したい。

青ヶ島の魅力を紹介する【これからも宜しく】

 青ヶ島チャンネル運営者である佐々木 加絵(かえ)氏は、現在39歳の女性。青ヶ島と東京の2拠点暮らしをしているが、現在はほとんど青ヶ島で暮らしているという。

 東京都青ヶ島は、「日本一人口が少ない村」として知られており、2019年8月1日時点で島民は170人しかいない。東京都から南に358km離れた場所にある絶海の孤島であり、東京都から青ヶ島に行くには、船またはヘリコプターで、八丈島を経由して行くことになる。乗船時間は合計約13時間半、飛行時間は合計約1時間半という距離だ。

 佐々木は青ヶ島生まれ、15歳まで島で育った。その後、高校に行くために一度青ヶ島を出て東京に行ったが、2019年にまた島へと戻ってきた。現在はYouTuberだけでなくフリーのグラフィックデザイナーとしても活動したり、さらに実家の民泊の仕事も手伝っており、マルチに活躍する女性だ。

 彼女は青ヶ島の魅力を積極的発信しており、動画越しにその熱意が伝わってくる。たとえば、2022年10月には地元Webメディア「Aogamiray(アオガミライ)」を立ち上げたり、空き家を使ってコワーキングスペース「NYAYA」を設立したりと、精力的に青ヶ島のPR活動を行っていることがうかがえる。

青ヶ島コワーキングスペース完成間近!【NYAYA】【あおがしまねこ】

 当チャンネルの魅力は、やはり日本一人口の少ない村で人々がどのような暮らしをしているかを発信している点にある。人口が少ないからこそ人と人とのつながりを大切にしており、特産物である青酎(焼酎)や、海水塩である「ひんぎゃの塩」なども紹介され、動画越しに青ヶ島ならではのよさを感じることができる。

 また、より青ヶ島をリアルに感じられるように動画も工夫されていると推測する。彼女は動画内で必要以上に喋らないスタンスを取っており、基本的にテロップで青ヶ島の様子を動画に収めている。そのため、青ヶ島の景色や音がよりクリアに見えたり聞こえたりするため、動画越しでも間近に青ヶ島を感じられる。テレビよりも近い距離感でコンテンツを届けられるYouTubeのよさを活かし、島民の優しさや自然の豊かさなどをリアルに体験できるため、ユーザーも青ヶ島に興味・関心を寄せやすいように感じた。実際コメント欄では、彼女のチャンネルを見て、青ヶ島に行ってみたいという視聴者も多く見られた。簡単には行けない場所だからこそ、動画を通して生活の様子を伝えてくれる彼女の活動には、これからも目が離せない。

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