『ストリートファイター6』と『CRカップ』が生んだ熱狂 プロ、ストリーマー、VTuber業界の行く末を変える重要タイトルとなるか

『SF6』はゲーム配信業界の今後を左右するか

『ストリートファイター6』発売直前に起こった波が大きく成長し、配信界隈を飲み込む

 そんな『ストリートファイター6』は、いま現在ストリーマーシーンのなかでも大きな注目を集めており、さまざまな配信者・VTuberが日夜プレイしているという状況にある。

 国内でもっとも注目を集めるストリーマーのひとりである関優太とSHAKA、バーチャルタレントからはにじさんじ・葛葉や叶、ホロライブ・戌神ころねや獅白ぼたんなどの面々が、これまでシーンを支えてきたプロ格闘ゲーマーや有力者らと一気に交流を深め、それぞれの界隈のリスナーの耳目を集めた結果、大きな注目と“バズ”を引き起こしたのだ。

 少し長くなるが、ここ数か月での『ストリートファイター6』×ストリーマーの盛り上がりを追いかけてみよう。

 ことし3月31日~4月2日に東京ビッグサイトで開催された『EVO JAPAN 2023』に、SHAKA、Sasatikk、こく兄、なないの4名がウォッチパーティーのゲストとして登場。新型コロナウイルスの影響により近年開催されなかった歴史ある格ゲー大会、その現地に彼らは集まった。

大会中に好き勝手アテレコするこくじんに爆笑する釈迦【ストリートファイターV】

 その後4月22日には、SHAKAと関優太の2人に、『ストリートファイター6』のプロデューサー・松本脩平とディレクター・中山貴之らをくわえた特別番組がニコニコ生放送で配信された。

SHAKA & 関優太の『ストリートファイター6』THE FIRST ATTACK!

 さらに5月3日には世界最大級のゲーミング・フェス『DreamHack』が『DreamHack Japan』として日本で初開催。このイベントでは、「『ストリートファイター6』 ストリーマーエキシビションマッチ」が開かれている。

 ここにもSHAKAと関優太の2人が参加、ありけん、おにや、けんき、ゆふな、倉持由香、プロ格ゲーマーのNyanpiらとイベントを共にしている。

 こうして配信者や格ゲーマーが中心となって『ストリートファイター6』を盛り上げるなか、プロゲーミングチーム・REJECTが主催する『REJECT FIGHT NIGHT』の開催が発売の数日前に発表された。

 REJECTの格闘ゲーム部門設立に際して総合プロデューサーに就任したこく兄、“格ゲー五神”の1人として長く活動してきたハイタニの両名に加え、2010年代の格ゲー界において屈指の実力者として知られるときど、日本格ゲー界の顔役であるウメハラの2人が参加するとアナウンスされた。

 ストリーマーからは関優太とSHAKAの両名に、2人の盟友ともいえるSPYGEA、おぼ、個人VTuberの赤見かるびなどが出場。総当たり戦としてあげられた4チームは、それぞれに魅力的な面々を揃えていた。

 発売してから1週間後となる6月9日に開催ということもあり、発売日からさっそく『ストリートファイター6』をプレイしていく4チーム。前作『ストリートファイター5』からプレイしており腕に覚えのある関優太とSasatikkをはじめ、まったくの初心者であったおぼ、赤見かるびといった面々がそれぞれの魅力を発揮し、毎夜に渡って目を引く配信を届けてくれた。

【ストリートファイター6】格ゲーのプロ ハイタニさんに大絶賛されるモダン王おぼ【おぼ/ハイタニ/乾伸一郎】

 「新要素であるモダンタイプが初心者をどれほどに助けてくれるのか?」「新しいキャラクターがどのような内容なのか?」といった部分だけでなく、トレーニングモードに出てくるCPUを最高難易度に設定するとプロ選手でも手こずるレベルであることが広まるなど、彼らの配信はシリーズを知る人はもちろん、知らない人にとっても有用な内容が多く見られた。

 そうして迎えた6月9日、開催された大会当日はハイタニの心を動かすバトルが繰り広げられたり、ふだんはほとんど緊張しないことで有名なSHAKAが「緊張してきた……吐きそう」とこぼすなど、かなりヒリヒリしたものとなった。

配信者×プロの格ゲー大会で、珍しくガチ緊張する釈迦【ストリートファイター6】

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