YouTubeの「◯年ぶりに食べてみた」系動画はなぜ人気? はんにゃ金田の10年以上ぶりマック動画から紐解く
芸能人やYouTuberが、ずっと食べていなかった食べ物を久しぶりに食べるという企画を
こぞって配信し、反響を呼んでいる。なぜ「 ◯年ぶりに◯◯食べてみた」系の動画は注目されるのか、人気の理由を考察する。
見ているほうも食べたくなってくる、本当のリアクション
「朝ごはんはバナナとナッツ」というモデルのような食生活をしているはんにゃ金田は、
十数年ぶりにマクドナルドでサムライマックとポテトとコーラを注文。学生時代や駆け出し
の芸人時代はジャンクフードをよく食べていたという金田だが、久しぶりのマックに「うまぁぁぁい」「毎日食べたい」と思わず声を漏らした。
また、黒柳徹子もコロナ禍で行くのを控えていた大好きな焼肉を3年ぶりに食べる様子
を、「徹子の気まぐれTV」で紹介していた。食レポを頼まれてもひたすらパクパク食べ続ける黒柳徹子に、視聴者も「もりもり食べる徹子さんかわいい」「無言の食レポ、素晴らしいです」と、元気をもらっているようだ。
コロナ禍による外出自粛や食事制限などで、一般人以上に自由に食事ができないことも多い芸能人。我慢していた年数分の喜びを感じる素のリアクションが、視聴者のテンションと食欲をアップさせるのではないだろうか。
食事を通してこれまでを振り返る
YouTuberのヒカルは、4年ぶりに「コンビニ飯を食べる」企画を敢行。4年前この企画に
一緒に挑戦したYouTuberの相馬トランジスタと、当時の記憶を思い起こしながら街を歩い
た。この企画は、目的地に到着するまでコンビニを見つけるたびに500円分の買い物をし
て飲食しないと先に進めないという趣旨になっている。
相馬トランジスタは、街を歩きながら「この4年間で変わったことは無視力」と言い、
視聴者のコメントにひとつひとつ応じていても責任を負うのは自分なので、影響されすぎないようにしていると語った。ヒカルも「企画の要望をもらうけどやらないと決めてる。先を見て長く続けられることが大事だから」と、相馬トランジスタに同意した。
アンジャッシュの児嶋は約31年ぶりにハンバーグレストランの『びっくりドンキー』に来店。若手時代、東高円寺にある人力舎の事務所でネタ合わせをしたあと何回も来ていたという。当時の思い出の味を前に、「昔はライス大盛りにしてたけど今はなぁ」と悩み、タッチパネルに慌てる姿は30年の時の流れを感じさせる。
久しぶりになにかを食べるという行為は味覚とともに当時の思い出を呼び起こす。そんな小さな感動を視聴者と分かち合う「◯年ぶりに◯◯食べてみた」系動画は、これからも注目されるのではないか。
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