24時間車を眺められる! 家とガレージが一体化した憧れのカーライフ
趣味人の憧れでもある“マイホビースペース”。バイク好きや自転車好きなら愛機を整備したり、模型を弄りながら仲間と趣味話に花を咲かせたりできるこだわりの空間はいいものだ。クルマ好きならガレージで愛車を眺めながらのコーヒーブレイクなど。充実のガレージライフは車好きの頂点のひとつといえる。
現実的な敷地の“趣味の城”
ガレージライフという響きには敷居の高いものがある。まず広い敷地が必要だ。それが複数台所有ならなおさら。しかしクルマ趣味人としたら、やはりガレージライフには憧れるものだ。最近ではビルトインタイプのガレージ付賃貸物件も増えてきたが、いつかは自分の城を持ってそこに愛車を収めたいとお思いの方、実はそんな住宅をとあるメーカーが手掛けていることをご存じだろうか。
今回は実際に、筆者の「ジャガー」で住宅展示場を訪れてガレージライフを体験してみることにした。まず、住宅展示場といえば広い敷地で大きな建物がイメージしやすいが、そこにあったのは敷地36坪の超現実的な建物、いや趣味の城。
限られた土地でも広い車庫
その住宅メーカーは埼玉県に本拠地を構える「ポラスグループ ポラテック」。同社が手がけるのがポウハウスというブランドの「ARZILL(アルジール)」という商品だ。同商品のモデルハウスはリアルサイズが特徴で、郊外の住宅地にありがちな30坪台の敷地を活用した家であり、最大の特長はその敷地ながらもビルトインガレージがあること。
しかも、このモデルハウスにはクルマ好きには刺さりまくる間取りになっているだけでなく、実用的でもあった。土地の形や接する道路の広さはそれぞれで違うため一概には言えないが、この建物の車庫スペースは想像以上に広い。とても敷地面積が36坪とは思えない。筆者の「ジャガー」(Xタイプ)のボディサイズは全長が4685mm、全幅1790mm、全高1420mmと、いまの同クラスのクルマに比べてコンパクトなこともあるが、車庫の中心にクルマを停めれば左右のドアが開くのに十分なスペースがある。乗り降りしにくいスポーツカーなら、運転席か助手席側のどちらかに寄せればドアが十分以上に開く。
コーヒーを楽しみながら愛車を愛でる至福の時
次に間取りについては、ビルトインガレージの真横はリビングルームになっている。リビングはガレージの床と同じ白系に統一、この統一感はガレージとリビングの一体感を感じさせるだけでなく、見た目にも広く見せる効果がある。ガレージとの仕切りはガラス扉のみ。
リビングでくつろぐ時も愛車を眺められるようになっている。このあたりが趣味人のツボを刺激してくるのだ。しかもそのガラス扉は開閉可能で、玄関に回らずに出入りできたり、クルマを置かなければ広い開放感を味わうことができる。もちろん、仲間と趣味談義に花を咲かせるのも想像するとより魅力的だ。
リビングの奥はダイニングキッチン。このダイニングも工夫されており、リビングよりも数段高い。そうすると、リビングを見下ろす形になるため、広く見せる効果もあり、限られた敷地という条件でも狭さをまったく感じないのだ。また、ガレージの奥にもウッドデッキがあり、そこに腰掛けて愛車との時間を楽しむのもまた良しだ。
キッチンはトレンドのカウンター付き。ガレージ後方には広縁と坪庭を挟んでガラス戸を採用したランドリールームやトイレなどがあるが、壁面にはうまくガラスを配しているためどこにいても光が差し込み、薄暗さも感じにくい作りになっている。
梅雨時や、厳冬期で車はガレージに置きっぱなしというシーンでも常に愛車と時間を共にできるし、リビングで好きな音楽をかけながら車いじりをしたりと“趣味 on 趣味”な時間と空間を生み出すことができる。今回は車とガレージがテーマだったが、家を中心としたホビーライフを考えてみるのは良いだろう。
とにかく、敷地36坪というリアリティの中に“趣味人の城”が立っているところが魅力なのだ。
参考情報
https://www.pohaus.com