釣り・漁系YouTuberは“持ち船”がステータス? 船購入報告動画から「業界特有の指標」を考察

24歳漁師。遂に350万円の船を購入しました!

 昨年7月には、素潜り漁師マサルが350万円の船を購入したことを動画で報告。「人生最大の買い物」で手にしたマサルの船は、もともとダイビング船として使用されていたものだ。奄美群島南西部に位置する沖永良部島に単身移住し、お金がなかったために自力でキッチンを作った経験を持つマサルにとって、この船の購入は次のステージへのステップアップを意味する出来事でもある。初めて自身の船で釣った魚を食した際には「感慨深い」と述べており、国内外の視聴者からも反響が寄せられたのだった。

24歳漁師。遂に350万円の船を購入しました!

 小豆島在住の漁師で、YouTubeチャンネル「小豆島の漁師はまゆう」を運営するはまゆうも、2021年2月に船を購入したことを発表している。はまゆうが購入した船は、150万円で「ヤフオク!」に出品されていた「YAMAHA YDX33」。はまゆうは船の下見のために広島県まで足を運び、値段のわりに船体とエンジンの状態がよかったことから、「将来の投資と思って」船を購入したと明かしている。その後、100万円をかけて漁船仕様に改造していたが、使い勝手が悪かったことから同年11月には建網漁用の船を購入。それぞれ搬送船と漁船として使用することを報告している。

【漁師の船選び】ハイサイ、漁船を買う【新米漁師物語#2】

 釣り系YouTuberとして確固たる人気を誇るグループ・ハイサイ探偵団(以下、ハイサイ)もまた、船を所有しているクリエイターだ。沖縄県を拠点に活動するハイサイは、メンバーのぴーろーが漁業組合の審査に合格し、海人(うみんちゅ)になったことをうけ1400万円の船を購入。「ハイサイ丸」と名付けられたこの船は、リーダー・ひっちゃんが「ずっと欲しかった」と話していることから、念願叶っての購入だったと考えられる。チャンネル登録者数123万人(6月4日時点)という人気グループであっても、船はなかなか手が出せないものであるようだ。

 YouTubeでは人気クリエイターたちが高級車や時計、豪邸を購入したことを紹介する動画が数多くあり、たびたび話題になる。その反響の大きさもあってか、多くのYouTuberたちにとってはこれらを購入することがステータスになっていることが読み取れる。一方で釣りや漁などのジャンルで活躍するYouTuberたちの場合は、ステータスが若干異なる模様。かねこやマサル、はまゆう、ハイサイの動画をみると、自身の船をもつことが、釣り・漁系YouTuberたち特有のステータスになっていると考えられる。

きまぐれクック、3000万円の釣り用の船を購入 今後は食材調達から調理までワンストップで行うスタイルに?

チャンネル登録者数620万人(2023年6月1日時点)を超える魚調理系YouTubeチャンネル「きまぐれクック」のかねこが、釣り…

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