きまぐれクックの「海鮮BOX」シリーズが支持を集める理由 1万円の福袋に入っていた海産物は?

 魚介類を捌いて調理する動画が人気のYouTubeチャンネル「きまぐれクック」で、「海鮮BOX」を取り扱う動画が高い支持を集めている。

 そもそも、「海鮮BOX」とはいったい何なのか?――気になった方はぜひ一度、Amazonの検索バーに「海鮮BOX」と打って調べてみて欲しい。おそらく、「おまかせ」「何が入るかは届いてからのお楽しみ」などと含みを持たせた注釈入りの鮮魚セットが、いくつもヒットするはずだ。「きまぐれクック」を運営するYouTuberかねこは、数年前よりこの「海鮮BOX」に着目。彼が動画内で購入する「海鮮BOX」は、数千円台のものから10万円のものまで様々。ある時は、Amazonで評価高いか低いかという切り口で発注したこともあった。

 ただでさえ、当たり外れが激しいと言われるネット通販の鮮魚。その中でも、特にギャンブル要素の高そうな“おまかせ”の商品に最大で10万円も投じるなど、仮にハズレであっても動画のネタになるYouTuberにしかできない大盤振る舞いだ。こうした一般人が買うには躊躇するようなシロモノを購入し、中身をオープンにしたうえで値段相応か、そうではないかを忖度なく評価してくれることこそ、かねこの「海鮮BOX」動画が支持されている理由であると言える。また、開けてみるまで何が入っているかわからない“開封動画”特有のドキドキ感、それに、どんな食材が入っていたとしても、華麗な手さばきで秀逸な料理を完成させてしまうかねこの即興性もまた、多くの視聴者に親しまれている理由だろう。

 そんな「海鮮BOX」シリーズの最新作がこの度、公開された。

Amazonに売っていた怪しすぎる『海鮮福袋』買ってあけてみたらマジかすぎたwww

 11月13日に「Amazonに売っていた怪しすぎる『海鮮福袋』買ってあけてみたらマジかすぎたwww」と題した公開された動画は、Amazonで販売されていた、税込1万円の「エキストラ水産福箱」を開封し、調理していくという内容。同商品には「ズワイガニ・天然エビは必ず入ります」との説明が添えられていた。入っていた魚介類は、金華サバの干物、しまほっけの干物、明太、秋鮭の切り身、ナメタガレイの煮つけなど。肝心のズワイガニは、殻が半分ついた生のハーフポーションが2パック。問題はエビで、その正体は冷凍のむきエビだった。これにかねこは「ああ、なるほど…。ちょっと『うーん』と思います(笑)」と苦笑い。続けて「イメージ的にアカエビとかブラックタイガーとかが入っているのかなと思った」と言いつつ、「まぁ、むきエビも便利ですから」とフォローを加えていた。

 この日手掛けたメインディッシュは、ズワイガニのハーフポーションを使ったカニ鍋。干物や明太子もしっかりとサイドメニューとして食していた。

 コメント欄には「もう海鮮福袋は神回確定なんよ」「本当にこのシリーズすきww何回見ても飽きないです」「微妙な物にはちゃんと微妙な反応してくれるのすごく印象良い」「一般家庭だったら捌くの難しいでかい魚とか入ってるよりこういう方が嬉しいかもw」などの声が寄せられている。

 なお、今回の「エキストラ水産福箱」は視聴者から動画で取り上げて欲しいというリクエストを受けて購入したようだ。最後にかねこは「『自分で買うには1万円は高いけど中身が気になる』みたいな。そういうのがありましたら、任せて! すぐポチるから俺は!」と呼びかけていた。今後「海鮮BOX」の出品者は、かねこに動画化されることを踏まえて、良質な海産物を詰め合わせる必要がありそうだ。

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