wakatte.tv、東大生の親の“子育て術”を調査 「裕福な家庭ばかりではない」イメージとは異なる結果に

 教育系YouTubeチャンネル「wakatte.tv」が、東大生の親に子育て術を聞くインタビュー動画を公開した。

【東大合格】東大生の親に子育て術を聞こう!高学歴・高収入じゃなくても合格させたメソッドとは?【wakatte TV】#882

 「wakatte.tv」は、学習塾「武田塾」の教務兼YouTuberの高田ふーみんとびーやまが展開する教育バラエティチャンネルで、登録者数は42.3万人(2023年5月27日時点)を数える。
5月25日に公開した動画ではふーみんとびーやまが、東京大学の学園祭「五月祭」に潜入。同学祭に訪れた東大生の親にインタビューを敢行し、子育て術や教育メソッドを聞き出した。

 「子どもの学力は親の収入に比例するのではないか」。そんな議論が最近活発になっている。実際に、東大学生委員会が2021年3月に実施した「2020年度(第70回)学生生活実態調査」によれば、「東大生を支える世帯年収」が1050万円以上と答えた学生は4割超に上る。

(参考:https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400180814.pdf)

 しかし今回のインタビューでは、決して裕福ではない家庭の成功例も紹介された。長男が早稲田の政治経済学部、次男が東京大学2年生だという男性は「家が狭いからリビングで勉強させた」と述懐。ふーみんが「裕福な家庭ではないって感じですか?」と聞くと、「はい」と即答した。では、どのようにして勉強に励むようになったのか?男性によると「自分から」とのことで、小学2~3年の頃にクラスに変な子がいて「こういう子と一緒に中学、行きたくない」と、ネガティブなモチベーションを抱いたのがきっかけだったとか。

 また、43歳の息子が東大で准教授をしているという父母も現れた。どういう子育てをしたのかと尋ねられると、「何もしてません」とキッパリ。なんでも、2人で商売をしていたため、「全部(県立の)高校にお任せ」だったという。なお「親の学力は子どもに遺伝する」とも一部で言われているが、父は高卒、母は短大卒とのことだった。さらに、息子が東大2年生で、夫が46歳の警察官という、44歳の女性も登場。子育て術については「やりたいことをやらす」「あまり叱らない」と端的に回答。また女性によると、生活費については「田舎なので米とか野菜はどうにかなる」「習い事も知れてる」とあまりかからなかったとする一方で、家計のうち子どもの塾代にお金を積極的に費やしていたと明かした。

 インタビューを終えてびーやまは「みんな裕福な家庭ばっかりかなと思ったら、みんなそれなりに工夫していた」「色んな話が聞けて感動しました」と感想を述べた。一方のふーみんは「子どもの自主性に任せる親が多くて、口うるさい親御さんは少なかった」と総評していた。

 このように、親への聞き込み調査を通して垣間見えた東大生のリアルな家庭環境。動画のコメント欄を見ると「普通に有益な動画だった」「もっとこのシリーズやって欲しい」「これはめっちゃ神回だな」など評判は上々なことから、第2弾、第3弾と続編も期待できそうだ。

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