スポーツカー4台を所持する20代OLYouTuber・あま猫が語る“過去”と“車への愛情”　「自分の『やりたいこと』を諦めたくない」

　いまYouTubeのなかでも、一際、存在感を放っている車を扱うYouTubeチャンネル。視聴者へ自身の車への熱量を届けるため、制作・編集などもかなり凝ったコンテンツが多い。そんなクリエイターたちは何がきっかけで車好きになり、どんなことを思いで発信をしているのだろうか？

　車好きのYouTuberを迎え、愛車遍歴やYouTubeで発信する際のこだわりなどについて話を聞く連載企画「クルマとYouTubeと私」。

　第一回には、4台のスポーツカーと過ごす日常を配信している20代OLYouTuber「あま猫/AMA」を迎えた。

　2000万円超の「ホンダ NSX」「フェラーリ 488 Spider」「SUBARU WRX STI」「レクサス IS500」を所持するほどの車好きである彼女に、愛車の好きなポイント、YouTubeで発信する際のこだわり、今後の展望について語ってもらった。

『頭文字D』をきっかけに車好きへ

ーーあま猫さんは、4台のスポーツカーを所持しています。もともとスポーツカーが好きだったのでしょうか？

あま猫/AMA（以下、あま猫）：もともと車にはこだわりがなかったんです。最初は、地元の岐阜県で、ダイハツのムーヴという軽自動車に乗っていました。

ーーそうなんですね。なぜ車を好きになったのでしょうか？

あま猫：わたしはアニメが好きなので、『頭文字D』の影響で車にどハマりしました。「頭文字Dに出ている車が欲しい。マニュアル車に乗りたい」と思うようになりましたね。

ーー1台目のスポーツカー、WRX STIの購入のきっかけは公認会計士試験の合格だったそうですね。

あま猫：そうなんです！　国家試験の合格記念に、アニメに出ていた「インプレッサ　WRX STI」の後継機「WRX STI」を購入しました。もともとAT限定免許だったのを解除して、マニュアル車を運転できるようにしました。

会社からの注意により“顔出しNG”の動画スタイルに

ーー車を購入された1年後の2020年にYouTubeを始められました。そのきっかけについても教えてください。

あま猫：車を買ってから1年はさほどSNSにも上げることなく、独りで車を楽しんでいました。ただ、コロナ禍に入って、外出を自粛しようという流れになったときに、「車のコミュニティにも入っていないし、情報発信をしてみよう」と思い、YouTubeの配信を始めたんです。その頃は収益化していない完全に趣味の範囲ということもあり、顔出しもしていたんですが、いざ収益化するために会社へ副業の申請をしたら、「顔出しの動画は削除してください」って言われちゃって。（笑）

　「マスク姿ならOK」という条件で、YouTube活動の許可をいただきました。それからは、マスクをつけて、顔出しを避けて配信しています。

ーー本業との兼ね合いで現在のスタイルが確立されたんですね。初期の動画は自動車の紹介も多かったように感じます。

あま猫：ほかの車系のYouTuberさんの動画を見て、自動車のレビューが多かったんですよね。「こういう風にやるんだ！」と思い、最初は自動車の試乗動画を多く上げていました。ディーラーさんから試乗車をお借りして、動画を撮影していましたが、たまに日常動画をあげていたら、視聴者さんからの反応がよくて。それから少しずつ日常動画を増やしていきました。