結成16年以上のコンビが競う『THE SECOND』優勝本命芸人は? 注目の3組のYouTube活動から分析

 結成16年を超えたコンビが1対1の漫才バトルを繰り広げ、王者を決める大会『THE SECOND ~漫才トーナメント~』の決勝戦が5月20日(土)にフジテレビで放送される。ファイナリストに勝ち残った面々を改めて見ると、まさに「最強の8組」が出揃った。今回はその中から特に注目したい3組をピックアップし、YouTubeでの活動からその魅力を紐解いていきたい。

囲碁将棋

 まず、個人的に今大会の優勝候補最有力に挙げたいのが結成19年目の「囲碁将棋」。ボケの文田大介とツッコミの根建太一からなるコンビで、大宮ラクーンよしもと劇場に集められた芸人集団「大宮セブン」のメンバー。年間約1000ステージの舞台に立ち、2022年の吉本劇場出番本数では2位を誇る劇場特化型芸人だ。

ZEKKEI MANZAI #3 【副業】囲碁将棋 | 絶景漫才

 文田大介が生み出すネタの発想力と、高校の同級生だからこそ生まれる抜群のテンポ感、ピンポイントに世代を刺すワードセンスは、どの芸人とも被らない唯一無二の魅力がある。彼らのYouTubeチャンネルで企画されている全国各地の絶景スポットに赴きその場で漫才を披露する「絶景漫才」は、思わず見惚れてしまうような風景と彼らの鉄板ネタを圧倒的な美麗映像で同時に楽しむことができる最高の企画だ。これが好評となり、北海道で大自然をステージにネタを披露するバラエティ番組「ZEKKEI NETA CLUB」が放送されるなど業界内でも注目のコンテンツとなっている。

【ドッキリ】新リアクション王・根建に生卵割ったらタピオカいたずら

 また、根建太一のリアクション力は「新時代のリアクション王」と言っても過言ではなく、バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』などでその片鱗を見せ始めている。先輩芸人トータルテンボスのYouTubeチャンネル『トータルテンボスSUSHI★BOYS』でも定期的にドッキリにかけられており、真っ直ぐすぎる性格からくる“いっさい作り込んでいない純粋無垢な反応”は観ている人間を幸せにさせる力がある。この大会がきっかけとなり一気にブレイクするのはほぼ確実だろう。

金属バット

 その囲碁将棋から今大会への参加を促され、見事決勝進出を果たしたのが結成16年目の「金属バット」。ボケの小林圭輔とツッコミの友保隼平からなるコンビで、飄々として掴みどころがない独特の雰囲気とコンプライアンスを無視したグレーなネタは「底無し沼」のようで、一度ハマれば絶対に抜け出すことができない。彼らのYouTubeチャンネル『金属バット無問題』でもその見た目にまったく反さず、愛好するタバコの魅力をひたすら紹介するという“時代と逆行した動画”をアップしており、どこまでもマイペースな2人のやりとりが癖になってしまう。

【ヤニカス先生】金属バットがタバコについて全て教えます!【魂の授業】

 また『金属バットの声流電刹』というYouTubeラジオを3年前から週1でアップし続けており、なんの縛りも無い、むき出しの金属バットを味わうことができる。2人のプライベートや仕事の話はもちろん、『THE SECOND』の裏話もたっぷりと話してくれているので、今大会で金属バットのことを知った人にはぜひ一度聴いてもらいたいコンテンツだ。

金属バットの声流電刹 第158回

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