アクティブになるこれからの季節にピッタリ! ベンツの人気ミドルクラスSUV『GLC』がフルモデルチェンジ

ベンツ『GLC』がフルモデルチェンジ

 メルセデスブランドにあって、世界で260万台の累計販売台数を誇るベストセラーSUV、『GLC』が初のフルモデルチェンジを果たした。2代目となった同モデルには「Sクラス」譲りの最新技術を多数採用。そんな新たなる『GLC』の詳細をここでご紹介したい。

圧倒的ベストセラーSUV

 メルセデス・ベンツ日本は、プレミアムミドルサイズSUV、新型『GLC』を発表した。初代『GLC』はCクラスのプラットフォームを使用したミドルサイズSUVで、2015年にデビュー。世界的なSUVブームと抜群の商品力で大ヒット車種になっている。新型『GLC』は2022年9月には本国で発表されていたがコロナ禍などの影響もあり日本では未発売だったが、導入となったカタチだ。

 そのデザインは、美しいシルエットの中にスポーティかつ洗練された要素を取り入れたエクステリアに目を奪われる。先代に対して50mm延長された全長がクルマの伸びやかさをより強調。フロントビューはAMGラインと標準仕様で異なるものの、バンパーがワイド感を強調し存在感を与えている。リアビューはフェンダーの力強さと水平基調のバンパーなどワイドでシャープに見せている。ダミーとなるがクロームトリムがエグゾーストエンド(マフラー)と一体化しているデザインも魅力だ。

最新のメルセデス流を踏襲したインテリア

 インテリアデザインはベースとなった「Cクラス」に準じた、モダンでラグジュアリーなもの。センターの縦型ディスプレイは11.9インチ。ドライバー正面に位置するものは12.3インチと大きく視認性が高い。このメディアディスプレイにはMBUX(Mercedes Benz User Experience:自然対話音声認識など直感的に操作する同社独自のシステム)から、走行に合わせて変化するコンテンツをユーザーのために選択肢し、関連するサービスとともにMBUX情報アーキテクチャーに表示するゼロレイヤーデザインが採用されている。

 上下2つに分かれたダッシュボード下部には、標準仕様でもオプション選択時でもリアルウッドインテリアトリムを採用するなど、質感の高い室内空間を演出する。最近のメルセデスの「お約束」でもある室内を彩るアンビエントライトは64色から選択可能になったほか、エアコンの温度設定に連動して青や赤に点灯したり、乗車時のウェルカム演出ができたりと新たなものに。

 もちろん、使い勝手も魅力でラゲッジルームの容量は後席使用時で620L。後席を倒してしまえば1680Lと大容量だ。収納に困るラゲッジルームカバーはフロア下に収納できるのも便利ポイント。

今の所、ディーゼル一択だが……

 日本へ導入されるグレードは、いまのところ220d 4MATICのみ。搭載されるパワーユニットは新開発の2リッター直列4気筒ディーゼルターボ(197PS/440Nm)。組み合わされるミッションは9AT。エンジンとミッションの間に配置されるモーターを使ったISGマイルドハイブリッド仕様になる。このマイルドハイブリッドシステムは短時間、最大で23PS (17kW)、200N・mものブーストが可能。高トルク、省燃費が魅力のクリーンディーゼルエンジンに電気による緻密なサポートが組み合わさることで、よりスムーズな加速感を実現するだけでなく燃費の低減に寄与するだろう(本国モデルは『GLC』クーペにPHEVも設定されるのでいずれは導入されるのかもしれないが)。

 駆動方式はグレード名の示す通りフルタイム4輪駆動。エンジンやミッション特性を操作するダイナミックセレクトにオフロードモードが加わったのも新型のポイントだ。SUVらしく雪道や悪路での走破性を高め、活躍するフィールドが広範囲になっている。

 安全運転支援システムも充実。メルセデスブランドのフラッグシップたるSクラスに搭載されるものが装備される。充実装備の新型『GLC』は820万円から。
(※写真は本国仕様で日本仕様と異なる場合があります)

◎参考情報

メルセデス•ベンツ
https://www.mercedes-benz.co.jp/

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