「もう『Popteen専属モデル』の肩書きに頼れない」 アーティストデビューが決定した女優・星乃夢奈の“決意”
女優の星乃夢奈が人気クリエイターユニット・HoneyWorksの楽曲提供で、2023年4月12日にアーティストデビューした。星乃は『仮面ライダーギーツ』(テレビ朝日系)で主要キャストの鞍馬祢音役を務め、雑誌「Popteen」では専属モデルを務めるなど幅広く活躍。SNS総フォロワー数は350万人を突破し、Z世代を中心に幅広い層から支持されている注目の存在だ。
そんな星乃が1stシングル『男の子のために可愛いわけじゃない!』でついに本格的にアーティストデビュー。今回は、星乃にアーティストとしての意気込みから、女優にかける想いまで話を聞いた。明るい笑顔の裏で、実はストイックな仕事への姿勢が垣間見えた。
「HoneyWorksさんの顔に泥は塗れない」
――アーティストデビューおめでとうございます! アーティストとしての活動がはじまることへの率直な感想を聞かせてください。
星乃夢奈(以下、星乃):正直、「(本当に)大丈夫かな?」という気持ちです。歌が得意だとは思ったことがないので、こういう機会をいただかない限り、自分から「歌を出したい」とは言い出さなかったと思います。ですから、本当に素敵な機会をいただけたと思っていて、その点では、感謝の気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいなのですが、正直アーティストデビューに対してはまだ不安があります。
――これまでもYouTubeなどでは歌声を披露されていたので、不安だと聞いて驚きました。
星乃: YouTubeやTikTokはある意味、“誰が何を投稿しても良いプラットフォーム”なので、得意でなくても自分が好きだと思えることを投稿してきました。歌はあまり得意ではないけれど、それを聞いて「かわいい」と言ってくれるファンに支えられながら「頑張ろう」という気持ちでやっていました。それが正式にアーティストデビューとなると、不安な気持ちが勝っちゃいますね。アーティストとしてデビューするということは、誰が聞いてもうまいと思うような歌声でないといけないと思うんですよ。そのために、ボイトレにも通いはじめました。
実は先日、『仮面ライダーギーツ』のお仕事の一つとして、横浜アリーナで歌わせていただいたんです。1万人くらいの観客がいる中で歌いましたが、声がブレてしまったり、思うように発声できなくて。そのときに「いまのままではダメだ」と感じて、この経験がボイトレに通うきっかけになりました。HoneyWorksさんの名前に傷はつけられないと思っているので、頑張らないといけませんね。
――まさに、今回はHoneyWorksからの楽曲提供ということです。YouTubeで公開していた「可愛くてごめん(feat. 星乃夢奈)」(楽曲:HoneyWorks)の動画もすごく好評でしたね。星乃さんにとってHoneyWorksは思い入れの強いアーティストなのでしょうか。
星乃:圧倒的に思い入れがあります! 大好きなアーティストさんだったので、「可愛くてごめん」はとても思いを込めて歌いました。全力で“かわいさ”を表現して、今までで一番気合を入れたレコーディングだったと思います。「可愛くてごめん」にはオリジナルのアーティストさんもいて、HoneyWorksさんのファンの方もたくさんいます。そんな中でHoneyWorksさんの名前を掲げてカバーを出した時は、とてつもない緊張感と恐怖が襲ってきて、声が震えてしまいました。でも、最終的には納得いくレコーディングになり、いろんな方に褒めて頂ける作品になりました。今回のオリジナル楽曲も、HoneyWorks感がありながら星乃夢奈らしさを大事にしてくれている楽曲なんです。歌詞もすごく私らしさがあるし、私が普段使っている挨拶のフレーズ「ピンポン」も歌詞に入れてくださって。ちゃんと「オリジナル曲だ」と胸をはれる曲なので、とても嬉しく思いましたね。
――これからアーティストとして挑戦してみたいことや、目標にしていることがあれば教えてください。
星乃:イベントで歌を披露できたらいいなと思っています。あとは「歌ってみた」も、もっと出したいですね。でも、まずは自分の歌のスキルを上げなくてはと感じたので、3日坊主で終わらないようにちゃんとボイトレに通うことが一つ目のミッションです。