「(視聴者の)好きなことで生きていく」クリエイター育成校講師が語る イメージと異なるYouTuber志望の学生像

講師が語る“YouTuber志望の学生像”

テレビよりYouTubeがお手本となる存在に

――30代前半のおませちゃんブラザーズのメンバーと、10〜20代の生徒さんを比較して、YouTuberを目指すきっかけなどで世代的な変化は感じますか?

本田:明確な違いで言うと、生徒たちはYouTubeを見てYouTuberになりたいと感じているみたいなんですが、僕たちはテレビから影響を受けて、YouTubeでテレビみたいなことがやりたいというきっかけだったんですよね。

――たしかに先駆者であるHIKAKINさんやはじめしゃちょーさんも初期の頃はテレビに影響を受けている面はありますよね。

本田:授業をしていても「こういう画面を作りたい」「こういう企画がやりたい」というときにテレビの話をする子は一切いないんです。多分、僕が生徒だったら「このバラエティ番組のテロップってどうしてるんですか」といった質問をすると思います。生徒からはYouTubeの画面を見せられて、「このテロップってどうやって作ってるんですか」という質問をされることが多いですね。

――お手本が違うんですね。

本田:そうなんです。その違いは明確にあると思います。僕らはテレビが一番の娯楽だった世代かつかなりテレビっ子なこともありますけどね。

YouTuberを目指すなら作りまくるのが吉

――学生からYouTubeを始める人がやっておくべきことがあれば教えてください。

本田:YouTubeにやっておくべきことはないと思うんです。それが逆にいいところというか。とにかく、本当に作りまくるしかないんだなと思っています。ちょっとしたアイデアを人に話す前に作るしかない。たまに「これを動画にしたら良いと思うんだよね」って話す人がいるじゃないですか。そのアイデアはきっと天才的なものだから、言う前にやっちゃえって思います。

――なにがどう当たるかも分からないですしね。

本田:そうそう。人に話しても全然伝わらないですからね。「こういうことをやろうと思って」って聞いてもらって、実際に作って見せてみたら「こんなのが作りたかったのか!」ってなることって結構あると思うんです。動画って特にそういうことが多い。作ってみないと分からないことがたくさんあるので、作りまくった方がいいと思いますね。

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