タブレットPCなのにCore i9やRTX 4060を搭載して高機能! ROG『Flow Z13』にワクワクが止まらない

ASUSのROG『Flow Z13』

ビジネス用途でも使いやすい

ここまでは『Flow Z13』のゲーミング性能を見てきたが、「普段使いPC」としてもZ13は抜かり無い。特徴的な要素だけで考えても、薄型軽量、デタッチャブルキーボード、サクサク動く高性能っぷりなどが挙げられるが、それだけではない。

 例えばキーボードの品質。薄型キーボードでありながらガッシリしており、タイピングしてもほとんどたわまない。メールの返事や企画書作成など、文字入力が多い仕事であってもストレス無くこなせるだろう。キーボードにこだわりがある人はいっそキーボードを外して、『Flow Z13』本体+Myキーボードのセットで持ち歩くのも良い。

 タッチディスプレイも使いやすい。実はゲーミングPCとタッチディスプレイを両立しているノートPCはそこまで多くなく、人によってはこれが必須条件という人もいるほど。個人的には「高性能なマシンほどタッチを省いているモデルが多いのでは?」と思っているのだが、Z13はタッチ操作にも対応している。手書きの署名や校正、ピンチ・ズーム操作などに便利だ。

 とはいえ、もっともユニークな点は「タブレットのように持ち歩けるのに超高性能である」というギャップだろう。しかも『Flow Z13』は筐体が頑丈な金属製なため、適当なバッグにサっと入れて持ち歩いてもいい。軽率に持ち歩けるのに高性能という、なんともいいとこ取りな性能だ。

 さらに軽快さを突き詰めるなら、キーボードを外してタブレットとして運用してもいい。回転させれば縦画面にもなるため、pdf文書をチェックしたりSNSを眺めたりと使い方も幅広い。平日はキーボードを取り付けた状態で運用し、休日はタブレットとして気軽に持ち歩く、なんてのもアリだ。

 あえて気になる点を挙げるなら、ゲーミングPCの宿命としてバッテリー駆動時間がそれほど長くない点だ(約8.8時間)。タブレットをメイン運用とするにはやや心許ない数字なため、タブレット用途はサブ的に考えるのがいいだろう。とはいえ充電器を持っていれば解決する問題であるし、『Flow Z13』を選ぶ人であればそこの使い分けは心得があるはずだ。

平日も休日もゲームプレイ時も、ユーザーと共に

 午前中から夕方までは充電しながら仕事をして、就業後はタブレット的な使い方で自由時間を楽しんで、帰宅したら電源に繋いでゲームの世界に飛び込む。こうした夢のようなフローが、『Flow Z13』だけで実現できてしまうのだ。お気に入りのキーボードを繋いで本気のゲームを楽しんでもいいし、カフェに持っていって動画編集などをしても良い。使い勝手が良すぎないか…?

 今回はRTX4060搭載モデルをレビューしたが、他にもRTX2050搭載モデルと、RTX4050搭載モデルがある。また、「Z13」シリーズは「ROG XG Mobile」という外部GPUを接続することもできる。「PC本体のグラフィック性能は抑えめにして、グラフィックは外部GPUに任せる」という組み合わせもできるわけだ。この組み合わせならPC本体の価格やファンの負荷を抑えつつ、高画質なゲームや動画編集も楽しめる。入出力端子が増えるのもありがたい。

 2-in-1なタブレットマシンで、PCゲームを本気で楽しむ。数年前までは夢物語のような話だと思っていたが、今回のZ13はそれが現実でも充分可能なことを教えてくれた。2023年も、ASUSの進化は止まらないだろう。

ROG Flow Z13 (2023) GZ301GZ301VF-I9R2050…289,800円
ROG Flow Z13 (2023) GZ301GZ301VU-I9R4050…329,800円
ROG Flow Z13 (2023) GZ301 GZ301VV-I9R4060…339,800円
ROG XG Mobile GC33Y (GC33Y-021)…399,800円

◎参考サイト
https://jp.store.asus.com/store/asusjp/html/pbPage.rog_new_laptop_2023/

2023年もASUSは本気。全シリーズに「RTX4000」シリーズを積んだROGブランドの最新モデルを発表

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