日本の美しい情景を「最小限」で表現した作品が世界で評価 Asuが語るアイデアの源泉と動画戦略

 日本古来の自然あふれる情景を水・石・苔などの“最小単位”を使った作品で作り出すアーティスト・Asu(アス)。その制作過程を発信しているAsuのYouTubeチャンネルは、まもなく登録者数100万人を突破しようとしている。

 今回はあまり語られてこなかったAsuの作品に対するこだわりやコンセプト、活動の原点・制作過程について、詳しく話を聞いた。

作品の材料や作り方は独学 投稿1本目から100万再生を突破

──Asuさんがアーティスト活動を始めるまでに至った経緯を教えてください。

Asu:学生のときに、アクアリウムショップにふらっと入ったんです。店内にたくさん並んでいる水槽や植物を見て、一気に興味を持ちました。その日のうちに材料も全部買って、自分で作り始めたんです。材料や作り方は独学で覚えましたね。

──すごい行動力ですね。最初は趣味に近い感覚で作り始めたのでしょうか?

Asu:そうですね。制作した作品は、個人的にInstagramで発信をしていました。それから3年後の2019年から、YouTubeでも作品を発信をするようになって、現在に至ります。

──現在はYouTubeの登録者数も100万人目前となり、アーティストとして多くの方に注目されていますね。YouTubeは、どのようなきっかけではじめたのでしょうか。

Asu:僕と同じようなものづくり系の動画が海外で何十万回も再生されているのを見て、それに触発されて動画投稿を始めました。多くの人に見てもらいたいというよりは、ほかのクリエイターの方の動画を見ているうちに、なんとなく始めたという感じですね。

「滝の飛沫を再現したい」は全世界のファンからコメントがつき、これまで3482万回再生されている。

──Asuさんの動画は、1本目の投稿からかなりの再生回数を叩き出していますよね。

Asu:最初に投稿した3本はすべて100万前後の再生数になり、多くの反響をいただきました。僕と近いジャンルのクリエイターの動画がたくさん再生されているのを見ていたので、いけるかもしれないという思いは、最初からあったんです。

──だとしても、これだけの反響があったのは、クオリティの高さや魅力的な世界観が支持された結果だと思います。そこから、本格的にアーティストとしての活動を始めたのでしょうか?

Asu:そうですね。最初のころは、iPhoneで撮影と編集をしていたんですけど、撮影機材などに投資して、本格的に制作活動とYouTubeの発信を始めましたね。

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