日本の美しい情景を「最小限」で表現した作品が世界で評価 Asuが語るアイデアの源泉と動画戦略

Asuが語るアイデアの源泉と動画戦略

海外層が9割を占めるYouTubeチャンネル

──YouTubeについてお伺いしたいのですが、Asuさんのチャンネルの視聴者は、海外の方がかなりの割合を占めていますよね。

Asu:Instagramで発信していたときから、フォロワーの9割は海外層だったんです。だから、YouTubeも最初から海外に意識を向けて動画投稿をしていました。

──確かにコメント欄を見ても、ほぼ日本語が見当たりませんね。

Asu:個人的に、日本語のコメントがつくのがあまり好きじゃなかったっていうのもあります。日本語は、良くも悪くも意味がすぐ理解できてしまうので、海外の方のコメントや反応が多くいただけるのは、僕としても嬉しいです。

──動画のこだわりについて、教えてください。

Asu:実は、そこまで動画はこだわっていないんですよ。BGMやテロップを作るのが苦手なので、そこは避けています(笑)。動画は制作風景を発信をしているんですけど、ASMR的な楽しみかたをしている人もいるみたいなんです。それは新しい発見でしたね。ASMRはまったく狙っていなかったので、そこは意外なギャップでした。

“さまざまな年齢層の方に認知されている”という良いギャップ

──2022年11月に行われた「Connect with Greenー緑と時間と。」に参加されていたと思うのですが、展示会を終えてどうでしたか?

Asu:こういった多くの人の前で作品を見てもらう機会は初めてだったのですが、自分が思っている以上に、いろんな年齢層の方たちが僕の活動を知ってくれていることに驚きました。これからもこういった機会は増やしていきたいですね。

展示会では、陶芸作家の今西 泰赳との共同作品や循環をテーマにした作品などを発表し新しい作品づくりにも挑戦した
今西 泰赳 共同作品「The cell in landscapeー風景の最小単位を切り取る」
ブロック塀を使用し循環をテーマにした作品「Weathering & Circulationー風化を切り取る」

──展示会を行うにあたって、制作の面でこだわった部分はありますか?

Asu:展示会に限らず、制作するときは常に意識していることなのですが、“見ている人が想像するための余白”を作るようにしています。完全に作り込みすぎず、作品を見る人の想像によって完成するようなものを意識していますね。

──Asuだけではなく、見ている人がいて初めて完成するんですね。

Asu:そのためにも、いろんな感じ方や受け取り方ができるような作品を発信していきたいと思っています。人によってそれぞれの楽しみ方が生まれ、変化を感じることができる世界を、これからも自分なりに追求していきたいです。

衣装協力:Le Pigeon Voyageu
Minimal Landscape Artist・Asu
instagram:https://www.instagram.com/asu_green_jp/
YouTube Channel:https://www.youtube.com/channel/UCzkjgi_ssPh82uiro89uvNA

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