連載:著名人に聞く「ゲームと音」の重要性(第三回:西村歩乃果)
西村歩乃果にとって欠かせない“ゲームに集中できるリスニング環境” 「足音の鳴った方を聞き分けられるのは理想的」
ゲーミングギアが多く普及し、プロゲーマーや配信者のみならず、日常的にハイエンドなガジェットをあらゆるプレイヤーが使用するようになった近年。ゲームにおける”音”について、ゲームを愛するタレント・アーティストたちはどのように考えているのか。
2001年にデンマーク・コペンハーゲンで創業された、品質、技術、機能性にフォーカスするゲーミングギアブランド『SteelSeries』とタッグを組んだ連載企画『著名人に聞く「ゲームと音」の重要性』。第三回には、アイドルグループを経て、現在はタレントとして活動する西村歩乃果が登場。YouTubeをはじめとした配信活動やゲームのオンライン・オフライン大会への参加など、積極的にゲームについて発信している彼女に、ゲームと音へのこだわりや、『SteelSeries』の人気ゲーミングヘッドセット「Arctis Nova」シリーズのインプレッションなどを語ってもらった。(編集部)
連載『著名人に聞く「ゲームと音」の重要性』バックナンバーはこちら
高い密閉性とクリアな音質で、環境音に敏感な西村歩乃果も大満足
――西村さんに前回取材してからそれほど期間は経っていませんが、どんどんと活躍の場を増やしていらっしゃいますね。ここ半年、1年くらいの間でゲームにまつわる印象的な出来事やターニングポイントはありましたか?
西村:ゲーム友達が増えたのは大きいですね。以前『レインボーシックス シージ』のオフライン大会に参加したことをきっかけに、有名な配信者の方と一緒にゲームをプレイすることが増えたんですよ。CR(Crazy Raccoon)のWokkaさんや渋ハル(渋谷ハル)などとも一緒にゲームをするようになりました。
西村歩乃果に聞く、ゲームを通して浮かび上がる“自分らしさ” 「自分の生命は二の次。とりあえず味方を助ける」
ゲーム好きの著名人・文化人にインタビューし、ゲーム遍歴や、ゲームから受けた影響などを聞く連載“あの人のゲームヒストリー”。今回話…
――そういった交友関係の広がりによって、より幅広い人が西村さんの配信を見てくれるようになっているとも思うんですが、視聴者数などに変化はありましたか?
西村:“ちりつも”みたいな感じですね。最近の変化でいえば、元々配信していなかったプラットフォームでも配信するようになりました。とはいえ、あまりそこで配信していることは知られていなくて、最初の3か月は視聴者数も20人もいかないくらいでした。でも、少しずつ視聴者の方も気づいてくれていると感じます。
――西村さんでも最初は20人もいかなかったというのは、新しいプラットフォームに挑む大変さを表していますね。ゲームをするとき、たとえば配信でやるときとプライベートでやるときとではプレイのスタイルも変わってくると思いますが、使う機材やセッティングを変えたりすることもありますか?
西村:実は最近PCでカラオケをしてみたくて、いろいろセッティングを変えたところです。けど、カラオケのアプリもダウンロードして、全体的に色々と調整をしていたら、元の設定に戻れなくなっちゃって(笑)。そのせいで最近、Discordの音量をMAXにしていても通話相手の声が全然聞き取れないんですよ。ゲーム音はちゃんと聞こえるんですけどね……。だから最近は、会話で適当に相槌打っているときがありました(笑)。
――適当な相槌で成立するんですか(笑)。ちょうど音の話が出ましたが、音に関して普段から気をつけてることはありますか?
西村:私、ボイスチャットをしているときに、相手の生活音や物音が聴こえるとそれが気になって、プレイに影響しちゃうタイプなんです。なので、私は自分の生活音が入らないように、マイクは口元にゼロ距離で置いて、極力周りの音を拾わないように気を遣っています。
――それは相手からするとすごくありがたいですね。ヘッドセットやヘッドホン、イヤホンは定期的に変えたりするタイプですか?
西村:気に入ったものがあったらそれを使い続けるタイプですね。けれど、人におすすめされたものを買ってみたりもしますよ。
――西村さんの中での良いイヤホン、ヘッドホンの基準はなんですか?
西村:個人的には、極力周りの音が聴こえない密閉性の高いものが良いですね。音がクリアに聴こえるのも重要です。あとは、長時間ゲームをすることが多いので、ずっと付けていても痛くならないことも重視していますね。
――もともとゲーム好きで、さらに配信活動もしているとなると、長い時間つけることが多そうです。
西村:そうですね。1回ゲームや配信を始めちゃうと5時間以上はやっちゃうので、耳が痛くならないのはかなり大事なポイントです。
――そういう意味では、今回の2種類を使ってみた感触はいかがでしたか?「Arctis Nova Pro Wireless」の方は重さはありつつも密閉性があるという意味でも性能がいいのではと感じます。
西村:『Arctis Nova Pro Wireless』はバンドの部分が柔らかくて、頭にしっかりフィットするのが良いですね。これまで使ったヘッドセットは一か所に重さがかかるので、結構頭が痛くなりやすくて。でも、これは重さが全体にいきわたるイメージがあって、そういうことがなかったので良かったです。それに、頭にちゃんと密着してくれるので密閉性も高いですね。先ほど写真を撮影したとき、『Arctis Nova Pro Wireless』をしたままだとカメラマンさんがなんと言ってるかもあまり聴こえないくらいでした(笑)。
ーークッション部が柔らかいので、密閉感と程よい側圧を両立できていますよね。音質面ではいかがでしょう?
西村:とてもクリアに聞こえるいい音でした! それと、『360° Spatial Audio』のおかげで周りの音がしっかり聴こえてくるので、どこから敵が来たのかとか、近くの足音がどこで鳴ったかなど、判断がしやすくなる印象です。
――それこそ、西村さんがよくプレイしているFPS系のタイトルとも相性がいいのかなと。
西村:そうですね。私は『Apex Legends』などFPSをよくプレイするので、足音が鳴った方角を聞き分けやすくなるのはいいなと思います。じつは、これまで自分がベストだと思っていたのはイヤホンだったんですが、「Arctis Nova」ならヘッドホンにしてもなんの支障もなく、いつも通りにできるので理想的だなと感じました。
それから、私の使っているイヤホンはマイクがついていないんですが、このヘッドホンはマイクがついているので、マイクとヘッドホンが一体になっているものを使いたいときはこちらの方が便利そうですね。そういった使い分けもできると感じました。