『ドラ恋 in NEW YORK』最終話ーー「幸せな分だけ怖くなってる」キスシーンで恋に落ちた俳優たちの結末は?

『ドラ恋 in NEW YORK』最終話

 これまでの『ドラ恋』とは異なり「最終告白」の“その先”が観られた最終話。由水(南)先生からメンバー1人1人への手紙が読み上げられ感動に包まれた中、発表されたのは「最終告白」で成立した2つのカップルへの最後のミッション。

 れいや(柾木玲弥)×りりあ(小島梨里杏)と、しょうだい(福山翔大)×みゆ(吉本実憂)の2組は、帰国して離れ離れになる前にニューヨークで最後の1日を2人で過ごす。そして2人が恋愛関係を続けることを選ぶならば、皆が見守る中、演技ではなく2人の“始まりのキス”をする、というもの。

 れいや×りりあペアはニューヨークから片道3時間かけてモントーク駅を目指す。りりあが一番好きな映画『エターナル・サンシャイン』の舞台となった場所で、この作品が好きな理由を聞かれたりりあは、タイトル通り“永遠の愛”を感じるからだと答え、「消えないもの、永遠ってのを信じたいのかもね」と呟く。道中の列車内で、これまでの写真を見返しながら思い出を振り返る2人。途中で寝てしまったれいやの寝顔を愛おしそうにスマホで撮影した後、りりあの目からは思わず涙が溢れ出す。

 海と空が広がるのどかなモントークのレストランで、まず口を開いたのはれいやだった。「この『ドラ恋』が終わってからも会いたいって思います。一緒にいたいなって思います。でも、じゃあ、はいここで付き合いましょうとは言えない」と率直な思いを伝えたところに料理が運ばれてくる。何とも言えない間の悪さを感じるも、そこからの2人の掛け合いがまた見事だ。

 自分のステーキを切り分けてりりあのお皿に乗せ、さらにソースも付けてくれるれいや。それをごくごく自然にやってくれるれいやの様子に2人がこれまで築き上げてきた彼らのペースや空気感を実感したのか、泣き出すりりあ。「幸せだったら幸せな分だけ怖くなってる。最後だから楽しみたいなぁって思ってたけど」と思いが溢れ出す。しかし、そんな悲しげなりりあが言い終わらないうちに、れいやはすかさず答える。

 「みんなでシェアハウスで過ごした時間は二度と戻らないけど、俺との時間はいくらでもあるんじゃない。そこは寂しくならなくて良いんじゃない?100保証する。2年保証付き」。りりあの不安を払拭しつつ、きちんと最後に笑いも盛り込むことも忘れない。それにはりりあも「更新あり?」と返し、息の合ったいつも通りの2人のやり取り、テンポが戻る。

 最後の舞台であるマンハッタンのビルの屋上で、まずはりりあがれいやの好きなところを手紙で伝える。「これからも一緒にいさせて下さい」と差し出されたたりりあの手を取ることなく「まずは上がってもらって」と制したれいや。

 「好きです、僕も。小島さんは隣にいてくれるだけで幸せになれる存在で、これからも隣にいて下さい」と言った後、今度は自分から手を差し出した。

 ともに主演を獲り、キスシーンを演じたものの「小島と柾木で(キス)はしてないなって」と言った後、これまでのドラマシーンにはなかった初々しく可愛らしいキスをしたれいや。運命的に導かれた2人が最後の最後まで自分たちの力でそれを手繰り寄せていく様には、ドラマ以上に夢中にさせられるものがあった。

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