コルグが教育芸術社のWEBアプリ『カトカトーン』共同開発に参加 音楽ソフト制作の知見をWEBアプリに応用

『カトカトーン』開発にコルグが参加

 教育芸術社は音楽教科書出版社として設立以来、デジタル教科書やデジタル教材を含む多くの教材を発行してきた。『カトカトーン』は、「GIGAスクール構想」によりICT活用が進む教育現場に向けて、教育芸術社が新たな音楽科教育教材として開発中のWEBアプリケーションだ。『カトカトーン』という名称は音符の俗称である「おたまじゃくし」の古語「蝌蚪(かと)」をモチーフにした造語とのこと。

 本アプリケーションは主に小学校3年生以上を対象とした、教育現場で活用できる音楽WEBアプリケーション。iPad、Chromebook、Windowsに対応し、WEBブラウザを通じて誰でも無料で全ての機能を利用することができるため、GIGAスクール構想で整備された1人1台のタブレット端末環境で活用が可能。個別最適化された新たな音楽の学びを実現できるのが魅力となっている。

 視覚的に分かりやすいピアノロール画面を通じて、楽しく感覚的に楽曲の構造を分解・分析して理解することが可能で、初心者でも分かりやすく音楽作成が可能な設計になっている。プログラミング的思考の育成につながる体験を提供するほか、つくった音楽を書き出して、授業支援ツール等を通じて共有も可能だ。さらに、教育芸術社発行の音楽教科書に掲載されている楽曲の一部がプロジェクトファイルとして配布される予定。

 『カトカトーン』開発プロジェクトには、NHK Eテレで放送中の子ども向け音楽番組『ムジカ・ピッコリ―ノ』の演出や、子供向け音楽ワークショップを手がけてきた株式会社ディレクションズも共同企画・クリエイティブディレクションとして参加している。

 今回新たに発表されたコルグは、iPadをはじめ様々なプラットフォームに展開している定番音楽ソフト『KORG Gadget』の技術をWEBアプリケーションに応用し、ソフトウェア設計と音色開発を行なっている。

 『カトカトーン』は、4月から一部機能を制限した上で試験公開を行い、2024年4月から教育芸術社のWEBサイトにて無料で公開予定だ。

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