小野町春香が穏やかなたたずまいに秘める“白球への愛情” 多彩な表情でリスナーを魅了するにじさんじの若女将
ここまでは小野町春香の「安・穏・憩」といったイメージ像について触れてきた。だが彼女にはもう一つの「叫・激・怖」な顔がある。この1~2年で彼女を知ったひとにとっては、もしかすればこちらのパッション全開・笑顔いっぱいな彼女をイメージする人が多いのかもしれない。
今年ずっと巨人のYouTubeチャンネルで亀井さん眺めてる‥亀井さんロスだから本当に嬉しい‥元木さんもすっごく好きだからなんだろう‥きゃっきゃって楽しい気持ちになるの、幸せ🤗
博士の病院まで少し時間あるからみんなのおすすめ動画教えて!ジャンルはなんでも!!
— 小野町春香♨にじさんじ (@onomachi_haruka) April 29, 2022
すみません、若女将は巨人ファンなので…#マシュマロを投げ合おうhttps://t.co/V3p4ozxwFH pic.twitter.com/gmI3r3hqnK
— 小野町春香♨にじさんじ (@onomachi_haruka) October 8, 2019
にじさんじでも指折りの野球ファン・巨人ファン・パワプロファンなのだ。
数あるゲームのなかでも「実況パワフルプロ野球」シリーズを特にやり込んでおり、過去シリーズやアプリゲーム版もしっかりとプレイしているので、特殊能力それぞれの能力値・細かな違いだけでなく、当ゲームで人気を集める「サクセス」シリーズに登場するオリジナルキャラクターもしっかり覚えている。
過去作品での出来事を踏まえながら「このキャラは昔はこうだったけど~~」と印象的なエピソードまでしっかりとリスナーに伝えることもでき、ライバルキャラとして長年登場し続けている猪狩守が登場すると、興奮のあまりプレイを止めて語り始めることもある。
交通事故による野球マスクも良いのですが入院している時に兄の守に自分の髪留めを渡すところ
そして試合後に野球マスクに駆け寄る守
守と比べられてコンプレックスを抱きながらもメジャー前に自分の本音を言う真っ直ぐで熱いところ好きです進くん!!
— 小野町春香♨にじさんじ (@onomachi_haruka) March 27, 2020
パワプロ…9.10.13.2011
(猪狩守、山口賢、大西=ハリソン=筋金、友沢亮、橘みずき、東條小次郎、猛田慶次、久遠ひかる)パワポケ…4.5
(大神博之、小杉優作、凡田大介)#マシュマロを投げ合おうhttps://t.co/NShCysjftu pic.twitter.com/1aCbnkezzu— 小野町春香♨にじさんじ (@onomachi_haruka) August 5, 2019
「サクセス」のなかには明らかにおかしな能力値をもったオリジナルキャラクターも登場するが、小野町自らの操作で彼らをやっつけるのはお手のもの。視聴者参加型オンライン対戦を開けば、なぜか「パワプロ」のプロプレーヤーらが参加してくるなど、「小野町旅館はプロのキャンプ地」と冗談めかして話されるほどだ。
小野町さん対戦ありがとうございました
ノーノー再現狙ったのに普通にうまく打たれました pic.twitter.com/Mhzz7royU7
— めし原 (@iihryss9) August 16, 2020
じつは「パワプロ」配信は初期のころに数回ほど配信しただけにとどまっていたが、2020年7月上旬に『eBASEBALLパワフルプロ野球2020』が発売されたタイミングでプレイ配信する回数が増えていくようになった。
配信活動も1年以上経過して慣れたことも影響し、感情や口調を抑えることもなくなっていき、いまではホームランをかっとばしたり三振を奪えば、ASMRで聴かせてくれる穏やかな印象が吹き飛ぶほどの、とんでもなくドデカイ絶叫を聞かせてくれる。
かつて「バイクに乗ると豹変する男」という漫画キャラクターが描かれ、表情・言葉遣い・態度までガラっと変わってしまうというギャップが売りにされていたが、「パワプロ」をウキウキでプレイする小野町春香に対して、「バット・グローブ・ボールを持つと豹変する女」と言葉を借りてを評しても、おおよそ当てはまってしまうレベルではなかろうか。
こういった影響もあり「パワプロ」公式との繋がりがかなり強く、これまでに4回にわたって「パワプロ」PR案件をこなしてきた。ときにはイベントキャラクターコンペ、ときには新シナリオ公開に合わせたPR配信、時にはそもそも「パワプロ」の魅力を語るなど、さまざまな角度から「パワプロ」シリーズ並びに野球の面白さを伝えてきた。
にじさんじでも随一の大型企画「にじさんじ甲子園」には、2021年夏に監督として参加した。
それまでの同企画では育成されてこなかった高能力値な選手/バッターを育成するだけでなく、選出されたメンバーひとりひとりに持ち味・カラーを持たせた育成術でチームを育てていった。プレイヤーとしても勝負所での判断にはリスナーからのコメントを一切封じて自己判断で進め、劇的な勝利をいくつももぎ取るなど、持ち前の知識・腕前を存分に活かしたプレイングで多くのリスナーを惹きつけた。
この企画配信では普段の配信とは比べ物にならないほどのリスナーが見に来ていたのだが、溌溂と元気よく、ときに絶叫しながらプレイしつづけたことで、「穏やかそうな小野町さんが、こんなに熱くなって叫ぶ人だとは知らなかった」と、にじさんじファンはおろかにじさんじの同僚らを大いに驚かせることになった。
本大会の結果は少々不甲斐ない成績になってしまったものの、「小野町春香、ここにあり」と存在感を示すには十二分であった。