キュートで天真爛漫な小悪魔のにじさんじ・夢月ロアの"これまでとこれから" シーンに一石を投じた誹謗中傷との戦い
そんな彼女と縁深いゲームといえば『Minecraft』であろう。同期の郡道美鈴を筆頭に、でびでび・でびる、魔界ノりりむ、葉山舞鈴、アルス・アルマル、ベルモンド・バンデラスらとはこのゲームを通じて仲良くなった。
特に印象的なのは、ベルモンドとの初対面だろう。夢月がでびでび・でびるとのコラボ配信中に地下で作業しているベルモンドのところに押し掛け、彼にサポートしてもらうという不思議な出会いであった。
2019年2月21日に唐突に出会った2人は、その後『Minecraft』での配信をこなすなかで親睦を深め、後に「夢見月(ゆめみづき)」というコラボ名で活動を共にし、その他の場面でも一緒になることがふえていった。
ダンディで男くささすらあるベルモンドとキュートで幼女らしさある夢月のコンビは、「堅物な男性と天真爛漫な女性」という定型的な構図でありながら、当時のリスナーにとってはやはり真新しい刺激となって刺さっていくことになる。
ベルモンドは2019年1月に『Minecraft』を黒井しばから教えてもらったばかりで、にじさんじ統合後に改めてゲーム配信と向き合おうと取り組みはじめたタイミングでもあった。そんな心機一転のタイミングが夢月のデビュー時期と重なっていたのは、大きな好転機だったのかもしれない。
2019年デビュー組でもかなり早い段階で活躍していた彼女。その後の怒涛のデビューラッシュのなかで、彼女自身にもピッタリと合う後輩が登場した。それが葉山舞鈴とアルス・アルマルの2人である。
葉山舞鈴は2019年6月25日に、アルス・アルマルは2019年7月28日に、それぞれ配信デビューした。現在では深夜帯にゲーム配信を毎日のように配信する“ゲーム狂いな2人”としてファンには有名だが、もちろんこのころはデビューしたてのタイミングであり、どんな人物かまだまだ知られていなかったタイミングだ。
葉山とのコラボ配信が2019年8月に、3人でのコラボ配信が2019年10月にそれぞれに届けられた(葉山とアルス2人が初顔合わせしたのもこの集まりがキッカケである)。
葉山と夢月は会話のテンションがワチャワチャと騒がしく、支離滅裂にあっちへこっちへと話筋がズレるタイプで、おまけにゲーム中に分からない言葉が出てくれば独特の言語感覚でオリジナルワードを作ってしまうような2人である。
そんな2人の横からアルスが冷静にまとめ、リスナーに寄り添うように「なーにやってんだか……」と呆れながらも楽しむ。3人それぞれに愛らしい声色・ルックスを持っていることもあり、このトリオは俄然注目を集めることになる。
葉山・アルスの関係は、この後にはHexenschus(ヘクセンシュス)というユニットとなり、または舞元啓介とでびでび・でびるが加わったSilverDevilSへと繋がっていくわけだが、こちらの話は2人の記事の中で触れてみようと思う。
2019年を通して、彼女は先輩・後輩関わらず多くのメンバーと関わるようになっていた。2019年12月8日に開催された『Virtual to LIVE in 両国国技館 2019』にも出演し、2020年1月には無事にデビュー1周年を迎え、今後の活躍が見込まれていた。