小泉萌香×前田佳織里に聞く、アミュボチャンネルの現在地と未来 YouTubeからはじまった“新たな景色”

小泉萌香×前田佳織里に聞く「アミュボチャンネル」

 アミューズ所属の声優(礒部花凜、小泉萌香、佐藤日向、田野アサミ、富田美憂、船戸ゆり絵、前田佳織里、牧野由依)によるYouTubeチャンネル『AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL』が、1stアルバム『FIRST CHANNEL』をリリースする。同チャンネルは2020年6月に開設、トーク、ゲーム、グルメ、ロケ企画、果てはドッキリやムチャ振りなど、声優の枠を越えた動画で人気を集め、昨年11月27日にはYouTubeを飛び出し、東京・LINE CUBE SHIBUYAにて初の有客イベントを実施。今年3月にはチャンネルテーマソング「Fine! Fine!」をリリースした。

 声優によるYouTubeチャンネルは数多くあるなか、『AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL』が持つ魅力とは? 小泉萌香、前田佳織里の2人にチャンネル開設から現在までを振り返ってもらいながら、チャンネルの魅力とアルバム『FIRST CHANNEL』の聴きどころ、そして来年3月に2DAYSで開催される有観客イベント『AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL FES 2023』について語ってもらった。

——『AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL』(以下『アミュボチャンネル』)が開設された2020年6月スタート当初のことを聞かせてください。YouTubeチャンネルを開設すると聞いて、どう思いましたか?

前田佳織里(以下、前田):その時は緊急事態宣言などもあって、事務所をはじめ、俳優さんや声優さんなどいろいろな方が、個人でYouTubeチャンネルを立ち上げていたタイミングでした。私自身は視聴者としてよくYouTubeを観ていて、そのころは家にいる時間が長かったし、YouTubeはすごくいい気分転換になっていたんです。そんな時、事務所から「YouTubeをやります」という話が来て、「自分も始められるんだ。うれしい!」となりました。

——YouTubeチャンネルを始められるのが、うれしかったんですね。

前田:すごくうれしかったです。それに、ほかではやっていないこと、アミューズだからこそやれることをやっていく、というお話だったので、それがすごく楽しみでした。それがいま、こういう形で活動の幅を広げることができてすごくうれしいです。

小泉萌香(以下、小泉):私ももともとYouTubeが大好きなので、「自分もYouTuberデビューするんだ!」と思って、うれしい気持ちがすごく大きかったです。いまでこそ事務所の先輩方ともすごく仲良くさせていただいていますけど、それまではあまりお話をする機会がなかった方も多くて。ここまで皆さんと親しくさせていただけているのは『アミュボチャンネル』のおかげだと思っています。一緒にカードゲームをしたりお酒を酌み交わすなど、いろいろな企画を通して壁が無くなりました。本当にきっかけを与えてくれたと思います。

——コロナ禍になったばかりのころは、YouTubeやSNSにおけるユーザーのマナーや心ないコメントが社会問題になりましたが、そういう面でのネットに対する怖さはありませんでしたか?

前田:正直そういう面は、あまり気にしてはいませんでした。

小泉:もし嫌なコメントがあったとしても、「そういう意見もある」という風に思うくらいで……。

——いまチャンネルをやっていて、楽しいのはどういう部分ですか?

小泉:普段できないことにチャレンジさせていただいたり、ロケ企画で普段はなかなか行けないところに遊びに行かせていただけているところですね。ボルダリングもやったし、マウンテンバイクにも乗りました。

——前田さんは、日本酒のコーナーが。

前田:最初は、船戸ゆり絵ちゃんと日本酒を飲んでいる動画を公開しただけだったんですけど、それを『Tokyo SAKE Collection』でお世話になっている『名酒センター』さんが観てくださって、「何か一緒にできないか」とお仕事のオファーをいただくようになったり、そういう広がりがあったのはYouTubeならではだったと思います。それに以前からお世話になっている関係者の方もすごく観てくれていて、私たちの動画をヒントに、「次はこういう仕事で呼んでみよう」という方向に広がったり。そういう意味では、知ってもらうことがすごく大事で、そのツールとしてYouTubeの効果は絶大だと実感しました。なによりお酒を飲んで仕事になるんですから、もう最高です!(笑)

——開設当初は、リモートでワードウルフをやっていましたね。

小泉:そうでした、最初はリモートで繫いでいて。それも自分たちの手持ちの携帯で、それぞれの家でやっていたから本当に大変でした。

前田:私は携帯をティッシュの箱に立てかけて、画角も上手く調整できないから、私だけずっと変な角度で首から上しか映っていないことがあって。あまりに手作りすぎて、「こんなので大丈夫かな?」と不安になりました(笑)。

——先ほどチャンネルをやるまでは、なかなか話せなかった人もいたと。たとえば牧野由依さんや田野アサミさんなどの先輩たちとは、話す機会が少なかったりしたのでしょうか?

前田:同じコンテンツでご一緒する機会が少ないと、顔を合わせることもあまりないですからね。ただ私個人としては、牧野さんとはとあるアニメの収録前にお茶に行ったり、田野アサミさんとも先日お茶に行かせていただいていて。ゆっくりお話をさせていただく機会は、チャンネルができてからすごく増えました。より仲良くなったし、より距離感が縮まった気がします。

小泉:牧野さんは、思っていたよりずっと話しやすい方でしたね。それこそチャンネルが始まる前は、先輩だからと変に気を遣ってしまい、本当は話しかけたいのにちょっと遠くから眺めるだけになってしまっていました。それがいまはすごくフランクに、アサミさんや牧野さんのほうから話しかけてくださって、これは『アミュボチャンネル』のおかげです。

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