『覆面D』7話ーー大地(関口メンディー)VS覇王(武知海青)ついに激突 敗者に対する過酷な条件とは……

『覆面D』7話

 大地を支えているのはカズと寛太だけではない。アキラや鶴田はBBTで働くことで覆面Dとしての大地をサポートする。大地がプロレスラーとしての姿を通して生徒に与えた勇気とパワーが、生徒たちから大地の元へ返ってきているのだ。シビアなエピソードも多い中で、徐々にはっきりと見えてくる生徒たちと大地の絆の深さには、ついついウルっときてしまう。この熱い展開がもたらす未来に期待を寄せると共に、ここにきて人知れず苦労している武藤(水沢林太郎)のことが気がかりでもある。大地との絆を通して生徒たちが人生に自分なりの正しさを見出してきたように、武藤もまた困難の渦中から一歩踏み出すきっかけを得られるようにと願わずにはいられない。

 大地だけでなく、生徒一人一人からBBTのスタッフに至るまで、その姿を丁寧に描いてきた『覆面D』。積み重なったキャラクターの背景を通して、それぞれの想いがより深く伝わる作品となった。いよいよ次週は最終回、それぞれが納得のいく道を進めるように願いたい。

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