『覆面D』5話ーーマサ(桜田通)が突きつけた過酷な条件……大輔(関口メンディー)はどう立ち向かう?

『覆面D』5話

 ABEMAオリジナル連続ドラマ『覆面D』の第5話が放送された。本作は、夢破れた熱血教師・大地大輔(関口メンディー)が “教育困難校”に赴任し、再度体を張って生徒に向き合い続ける姿を描く社会派学園エンターテインメントだ。主人公の大地をEXILEおよびGENARATIONS from EXILE TRIBEの関口メンディーが演じ、クラスの生徒を水沢林太郎、秋田汐梨、曽田陵介、紺野彩夏ら、話題の若手俳優陣が演じる。

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 マサ(桜田通)から受けた暴行で怪我をしたまま試合に臨むことになった覆面D。結果は惨敗どころか覆面まではがされそうになる。怪我を負いながら無理して試合に挑んだことで、BBTの信子(酒井若菜)はプロ意識が足りないと激怒。覆面DはBBTをクビになってしまった。一方、アキラ(紺野彩夏)と鶴田(曽田陵介)を半グレ集団から逃すために、武藤(水沢林太郎)は兄のマサに直談判しに行く。しかしマサは武藤が鶴田らの代わりに受け子の仕事をすれば逃してやると条件をつけるのであった……。

 あまりにシビアなエピソードが描かれた第5話は、馬場(高橋克典)が大地に対して生徒に深入りしないように伝えてきたことの真相も明らかになる。実は馬場には、大地と同じく熱血教師として生徒と向き合ってきた過去があった。だが、一度は救えたかのように見えた不良生徒は、卒業後に就職先の先輩を殺めてしまったという。このエピソードは大地にどんな影響を与えたのだろうか。それでも大地は、アキラ、鶴田、武藤を含む自分の生徒たちと向き合うことを諦めていない。そして生徒たちもその熱意に応えるかのように、徐々に心をひらき、新たな一歩を踏み出そうとしているのだ。そしてアキラと鶴田は自分たちの罪を償うことを決め、それを大地に報告した。

 本作の見どころの一つでもあるプロレスシーンでは、覆面Dが初めて敗北を味わった上に、クビという厳しい処遇にあう。だがこれは覆面Dが改めてプロレスとどう向き合っていくのかを考えるきっかけにもなった。あくまでも高校教師として生徒を励ますことが目的で始めたプロレスも、徐々に生徒以外のお客さんやリングへの感謝、プロレス仲間への感謝と深い意味を持っていく。5話では、BBTに戻れるようにリングの掃除をしながらプロレスへの熱意を見せる覆面Dに、かつての戦友であるレスラーたちが手を差し伸べる熱い展開も。徐々に仲間が結束を高め、覆面Dの存在がBBTの中で認められつつある様子には胸が熱くなる。プロレスラーとしてはまだ駆け出しの覆面Dだが、いつの間にか覇王やBBTの仲間たちとの絆は深まっていたのである。それだけではない。今までは生徒を救う立場だった覆面Dに手を差し伸べる存在が現れたのだ。あんなに厳しかった信子が竹刀を手にレスラーを引き連れて覆面Dの元へ駆けつけた姿には、感動で目頭が熱くなった。

 アキラ、鶴田の決断は学校や大地にどう影響していくか。また、武藤は苦しい現状から逃れることができるのか。強い味方に支えられる今、大地がどう問題に立ち向かうのかが楽しみである。

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