世界で最も表情豊かなロボットが人間の質問に「幸せではありません」と発言

世界で最も表情豊かなロボットが発表

 イーロン・マスクがヒューマノイドロボットのプロトタイプを展示したわずか数週間後、ドバイの未来博物館で「世界で最も表情豊かなロボット」と呼ばれるアンドロイドが発表された。

 公開された不気味な画像は、Amecaと呼ばれる現時点でもっともリアルなロボットが、来訪者に微笑んで自己紹介する瞬間。Amecaは微笑むほかに、ウインクしたり肩を動かすことができる。

 Amecaは、「My name is Ameca」と言った後「スペリング・ビー(単語の綴りの正確さを競う競技会)に勝ったでしょ?」と冗談を言ったという。

 来訪者の1人が「ここにいて幸せですか?」と尋ねると、彼女はこう答えた。「幸せではありません。私は感情を経験していませんから。でも幸せそうに見せることはできます」。そして少しすると、彼女は不思議そうに、そして不気味にこう聞いた。「待って!もしあなたが幻想で、私が本物だったら?」

 英国に本拠を置くEngineered Artsによって設計されたAmecaは、ヒューマンロボティクス技術の最前線を代表する世界で最も先進的な人型アンドロイド。将来のロボット工学技術の開発のためのプラットフォームとして特別に設計された。Amecaは人間とメタバースまたはデジタル領域との間の相互作用を開発するための完璧なヒューマノイドロボットのプラットフォームなのだという。

 人工知能と機械学習をテストするために設計されたAmecaは、ウインクや鼻をかくなど、さまざまな顔の表現が可能。Engineered Artsのオペレーション・ディレクターのMorgan Roeは、ロボットがどのように作られたかを説明した。「最も表情が豊かなロボットを作るのが目標でした。そのため、まず人間の動作をアニメーション化し、そこから逆算し『どうすればそれを機械的に作成できるか?』と考えました」。

 「アンドロイドを人間のように見せるだけでなく、人間のように動かすため、私たちは見た目と動作面の両方に注目しその周囲のメカを設計しました。Amecaの内部には17個のモーターがあります」。Roeはまた、AIシステムだけでなく、彼女のスピーチと顔の表情を操作する人間用のコントローラーもあると説明した。

 滑らかでリアルな動きと高度な表情機能により、Amecaは誰とでもすぐに親密な関係を築くことができるそうだ。

(画像=Engineered Artsより)

(Source)
https://www.the-sun.com/tech/6509068/creepy-worlds-most-expressive-robot-smiles-introduces-herself/
https://www.engineeredarts.co.uk/robot/ameca/

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