新作『Apple Watch series8』の “バッテリー持ち向上”で、あらゆることが便利に 使ってみた感想をレビュー
series8を買いかえる必要はある?
Series8をぜひおすすめしたい人は、Series 6以前のユーザーだ。
Series7からseries8でアップデートされたのは、皮膚温センサーの追加や衝突事故検出機能の追加、防塵性能の強化だ。特徴的な機能が追加されたが、反対にその機能の使用に急がない人であれば、WatchOSのアップデートだけで十分だろう。Series7の人は次期Apple Watchを待ってもいいかもしれない。一方でバッテリー持ちやseries7から画面割れしにくい全面クリスタルという素材を使用しているという観点からすると、series6以前の人は、series8に買い替えてもいいのではないだろうか。
UltraとSEも新登場。さまざまな種類の中から、どれを買う?
2022年9月の発表会では、Apple Watch series8に加え、過酷なアウトドア環境にも適応できる『Apple Watch Ultra』と、 Apple Watchシリーズの中では比較的安価な『Apple Watch SE(第2世代)』という、新たに2つの Apple Watchも発表された。Apple Watch Ultraは799ドル(12万4800円)から、Apple Watch SEが249ドル(3万7800円)からという価格設定。Apple Watchが合計3種類となると、これまでのシリーズに加えてどの種類を選ぶか悩みどころだ。
Apple Watch Ultraは、1回の充電で約36時間も持続し、低電力モードで最大60時間駆動する。トライアスロンやダイビング、登山などのアウトドアスポーツを楽しむ人向けだ。摂氏マイナス20度の極寒環境や摂氏55度の灼熱環境でも使用できるというが、日常生活に使用するのみの人にとっては少々オーバースペックに感じる。
Apple Watch SE(第2世代)は、第1世代のSEから以下の部分に進化がみられた。
・処理速度の向上
・軽量化
・衝突事故検出が追加
ただ時間が把握できればOK、SuicaやPASMOなど交通系ICが利用できればいい、という人は、一般的な Apple Watchよりも安く購入できるSEシリーズで十分だろう。しかし、 series8やUltraには搭載されている「常時点灯機能」を兼ね備えていない部分には注意が必要。Watchを使用していないときは勝手にディスプレイが暗くなってしまうため、時刻を見るときには腕を動かさなければならない。また、高速充電にも対応していないため、なるべく身につけておきたい、バッテリー切れの心配をしたくないという人はseries8、Ultraを検討したほうがいいだろう。SEがおすすめの人は、これまでスマートウォッチを持ったことがない人や、少しでも値段を抑えたい人だ。
筆者が実際に身につけてみて感じたところでいうと、サイズ的に女性に適しているのはseries8とSEだ。Ultraはサイズ49mm、厚さ14.4mmと他のモデルと比べて装着した時の存在感が大きい。筆者はseries8の41mmケース(サイズ41mm、厚さ10.7mm)でちょうどいいため、Ultraだとオーバーサイズのはずだ。ワイルドでゴツゴツした印象になってしまうかもしれない。腕が細めの人には比較的小ぶりなseries8とSEから選ぶのがベターだろう。
ちなみにseries8とseries5の41mmと40mmケースを比べてみたのだがに比べ、 series8の方が黒いフチ部分が減り、ディスプレイが広くなっている。1mmの違いだが、こんなにも視認性が向上していた。また、series5と同じバンドを使い回すことができ、40mm用に買っていた画面保護フィルムも変わらず使えたので、買い換えようと思っている人は使い回しもできることを覚えておいてほしい。