研ナオコ、河北メイクでも大変身 YouTubeのスッピンメイクブームの立役者となった“ありのまま”のライフスタイル
歌手・女優の研ナオコと人気メイクアップアーティスト河北裕介とのコラボ動画が『MAQUIAチャンネル』にて公開された。昨年、自身のYouTubeチャンネルにて、スッピンからのセルフメイクを披露し、500万再生を越える大注目を集めた研。今回は普段のメイクではなく、“河北メイク”によって大変身する研に注目が集まった。
自分のスタイルを確立したメイク
美容雑誌『MAQUIA』のYouTubeチャンネルにてコラボ。当初は研のセルフメイクに河北がアドバイスをするという企画だったようだが、研の機転により急遽河北がメイクをすることになった。17歳のデビュー当時から「全て自分でやってきた」という研。人にメイクをされるという経験自体が長い芸能歴において、珍しいことなようだ。
普段は、光を集めるような素肌感とそれに合うナチュラルメイクが十八番である河北だが、今回は研に合わせ、スモーキーメイクを披露。スモーキーメイクとは、60年代~70年代に流行した、目を黒いシャドウやライナーで囲むようなメイクのことだ。そこに今回は、黒ではなくグレーのシャドウを使用したり、荒れのない素肌を活かしたツヤのあるメイクを河北が施した。
研は2020年に自身のYouTubeチャンネルにて、当時流行っていた「地雷メイク」に挑戦することで、セルフメイクを初披露。2021年2月に公開したスッピンからの普段のセルフメイクは多くの注目を集め、現在575万再生を記録するほどの大ヒットとなった。その後も、映画『クルエラ』風メイクを披露したり、美容雑誌『VOCE』のYouTubeチャンネルでも再びセルフメイクを披露するなどしている。
研の動画を見たという河北もプロ視点でテクニックが「すごい!」と大絶賛。デビュー当時から自分でやってきたという「我流」を、流行に流されず貫き通していることにも憧れと好感が集まった。
コメント欄では「本当に自分に合ったメイクをされているのが美しさの秘訣」「誰にも媚びずにスタイルを確立しているのがカッコいい」という賞賛や、肌の綺麗さを褒めるものも多く見られた。
動画内で心を動かされた河北自身も「(美容チャンネルを運営している身とすると)考えさせられた、やっぱ個性がないとダメなんだよ」「みんな好きな服着てほしい、まずはそこから」と強いメッセージを訴えた。
ありのままの素顔への憧れ
研は今年で御齢69歳。17歳で歌手としてデビューし、芸能生活は51年を越える大ベテランだ。そんな大御所が動画を通して、着飾ることではなく、自身のありのままの素顔をさらけ出したことに、まず注目が集まった。SNSが発展し、表舞台に立たない者でも顔をネットに載せる機会が多くなった昨今。それと同時に少しでも自分を良く見せるための「加工修正アプリ」は増加し、著しい進化を見せている。
そんな加工修正される事が当たり前の時代に、ありのままの素顔と、流行に流されない自身の好きなメイクやファッションを楽しんでいる研に多くの人が好感を持ったのではないかと考える。
研は歌手や女優としても活動歴が長いが、その芸能歴の中ではコントやバラエティにも果敢に挑戦してきたコメディエンヌでもある。モノマネをされる際など、上を向いた鼻をトレードマークとされることも多かったが、それをコンプレックスとしてではなく、それも込みで自分を活かすメイクをしていることにも視聴者の憧れが向いたのではないかと思う。
また偶然か、研のスッピンメイク動画が人気を博して以降、現在ではそれをコンテンツとして動画投稿する芸能人も多く見られるようになった。アイドルであり肌トラブルを持つ柏木由紀や、52歳漫才師のかつみ・さゆりのさゆりをはじめ、多くの芸能人がすっぴんを披露するきっかけともなったのではないだろうか。
研本人が意図しない所で、多くの人の心を動かしたことは間違いないのではないかと思う。