ヒカル、「初版10万部は無理」という出版社の懸念を覆す 初の書籍でミリオンセラーを目指すと公言
ヒカルが自身初となる著書『心配すんな。全部上手くいく。』(徳間書店)の制作過程を公開。打ち合わせから撮影、制作までの裏側をYouTubeにアップした。
「ヒカルさんが言う5万部はそんな簡単な数字じゃない」
ヒカルが9月19日に公開した「「実績ないでしょ」悪態つかれてブチギレながらも営業するヒカルの裏側に1ヶ月間の完全密着…」と称した動画で、人生初著書となる『心配すんな。全部うまくいく。』が出来上がるまでの裏側を公開した。
今回の動画では実際に出版社へ足を運び打ち合わせをするシーンや、カバー写真の撮影、初版部数の決定まで事細かに収められている。中でも見どころは、動画冒頭のヒカルと出版社の打ち合わせだ。ヒカルは初版10万部を希望するも、一方の出版社の担当者は「ビジネスである以上、売れ残りや在庫を抱えるコストを考えて5万部が妥当」と両者の意見が食い違う。
ヒカルとしては今までの実績、チャンネル登録者数を考えても10万部はむしろ少ないと踏むものの、出版社側は実績や前例が少なすぎて、初版部数で10万部になかなかGOサインを出せずにいた。YouTuberのベストセラー、コムドットのリーダーやまとの著書『聖域』が40万部売れているものの、初版は5.2万部。重版を重ねて大ヒットにつながったという背景がある。本来であれば、フォロワー数の1%の売上が相場だということもあり、頑なに初版部数5万部を譲れない(ヒカルのチャンネル登録者数は484万人:2022年9月時点)。
最終的に両者の意見が揃わないままその日の打ち合わせは終了。初版部数の決定は、一旦写真撮影やカバーデザインの作成後へと持ち越された。
出版社側の見込み違い 最終的には15万部で勝負をかける
後日、改めて打ち合わせのためヒカルは出版社へ足を運んだ。そこでカバーデザインの打ち合わせなどを含め、再度話し合いを開始。そして気になる初版部数は、10万部に加え発売前重版が5万部。合計15万部で勝負をかけることに決定した。
担当者が上と話し合ったところ、すんなりと10万部は承諾され、各書店からの引き合いも想像以上に強かったという。担当者は自らの計算違いを認め新たな方針を決定。これにはヒカルも「僕のこと下に見ていたな」と痛烈な一言を送った。
しかし最終的に書店は売り出すプロ、ヒカルは広めるプロとして、お互いの武器を織り交ぜながら売り出したいと両者は協力体制へ。今回担当する徳間書店へ「最高のチャンス、パートナーを掴んだと思ってくれて良い」と、ヒカルらしい強気な発言を残した。
現在YouTuber書籍のトップは『聖域』が誇る40万部だが、ヒカルは100万部を目指していると公言。「グッズを出して1億円売れなかったことがない」と語るヒカルの初著書は、どれほどの売上を記録するのか。ファンのみならず、出版社やYouTube業界全体が注目している。