『ポケモンSV』で変化するバトル戦略とは? 「テラスタル」や新ポケモン&アイテムの登場から考える

『ポケモンSV』で変化するバトル戦略

タイプ読みなどがより深くなる「テラステル」

 本作の目玉となる新システム「テラステル」は、パルデア地方でのバトルで勝敗のカギとなる重要な要素。これまでのシリーズに登場した「メガシンカ」や「ダイマックス」のように、バトルで一度だけ使える強力なギミックだ。

 本作ではポケモンごとに「テラスタイプ」が設定されており、「テラスタル」を使用することでこのタイプに変化する。弱点タイプを変更して相手の技を「こうかはいまひとつ」にしたり、サブウェポンをタイプ一致技にして火力を底上げしたりといった使い方ができる。また、元のタイプと同じタイプに「テラステル」した場合は、そのタイプの威力がさらにあがるので、過去作の「ジュエル」のような使い方もできる。「バンギラス」や「ボーマンダ」のようなステータスは優秀だが、弱点タイプが4倍となるポケモンの弱点を変更するだけでなく、「でんじは」や「おにび」などの妨害技を無効化するといったピンポイントな戦略も可能となっている。

 「テラステル」は相手にはどのタイプに変化するかは発動するまで分からず、またバトルが終了するまで続くので、発動タイミングも重要になってくるほか、同じ種類のポケモンでも「テスラタイプ」は個体によって異なるので、戦略だけではなくパーティ構築の幅が広がった。

PVではバンギラスがゴーストタイプとなり、弱点となるかくとう技を無効にしていた

 また、「テラスタル」時に威力を発揮する新技「テラバースト」も登場。「テラスタル」したポケモンしか使用できないが、「テラスタイプ」と同じタイプの技となり、攻撃と特攻、いずれか高い方でダメージを与える。「わざマシン」を使って覚えさせることが可能で、「テスラタイプ」の技を覚えることができないポケモンでも、そのタイプの技をタイプ一致で使用できる。かつての「めざめるパワー」を「テラスタル」に合わせた形でアップデートしたような技なので、エースポケモンの攻撃範囲を広げたり、パーティーが苦手とするポケモンへの対応策として忍ばせておいたりと、様々な使い方ができそうだ。

テラバーストも読みあいの要素を増やす技となるはずだ

 すでに発表されている情報だけでも、「ポケモンSV」ではこれまでとは異なった戦略性の高いバトルが楽しめるのは間違いないだろう。特に「テラスタル」によってより深くなる読み合いは今から楽しみだ。今後も様々な情報が伝えられるはずなので、そちらにも期待したい。

※画像は開発中のものです。
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