無人島はなぜYouTuberから愛される? レイクレの人気動画から考察してみた
9月1週目〜2週目にかけて、男性5人組YouTuberグループ「Lazy Lie Crazy(以下:レイクレ)」の無人島サバイバル動画3本が急上昇にランクイン。これまでもさまざまなYouTuberが無人島サバイバル企画に挑戦してきているが、なぜ同企画がYouTuberに人気なのか、レイクレの急上昇動画と視聴者の反応から考察してみたい。
拠点である島を囲む海や山で物資を調達し、自給自足の生活で生き抜く無人島サバイバルは、YouTuberの中でも人気の企画のひとつ。直近でも、筋肉系YouTuberのぷろたんやエンタメ系YouTuberの桐崎栄二が無人島でのサバイバル動画を投稿。水溜りボンドに至っては、親交のある有名YouTuberたちからもらったものだけで無人島で生活するという、過酷な企画に挑戦した動画を投稿している。
多くのYouTuberから愛される無人島サバイバル企画に今回挑戦したのは、人気上昇中のレイクレ。同企画で5人は2組に別れ、各チームの拠点を探すところから2泊3日の過酷な生活をスタートさせた。なおこの企画は、海での素潜りや魚料理動画で人気のYouTuber素潜り漁師マサルの全面的なサポートのもと、メンバーたちは安全に配慮したうえで初めての魚突きにも挑戦している。
前述のように、今回の企画は安全面での体制は万全だが、何もない無人島でのサバイバルではちょっとした争いは避けられない。初日には、ともやん・てっちゃん・どば師匠チームが夕食のために釣った魚の数を偽り、たかし・ぺろ愛男爵チームから魚を横取りするという、好感度がガタ落ちするであろう事件が勃発。しかしその後には、ともやんが自身らが獲った魚で作ったあら汁をたかし・ぺろ愛男爵に振る舞うなど、なんだかんだ5人の仲の良さを感じる光景が収められている。
この出来事には、たかしとぺろ愛男爵の優しさを痛感した視聴者が多かったのだが、見せ場を作ったともやん・てっちゃん・どば師匠の企画力に脱帽する視聴者も相当数いる模様。視聴者の反応から、個々の魅力が詰まった動画として受け入れられたことが読み取れる。
無人島サバイバルでは、自然の厳しさに直面するという流れも“お約束”だが、レイクレも例外ではない。満潮で拠点が水浸しになり、思うように睡眠がとれないうえ、食料の調達がうまくいかないまま日没を迎えるなど、2日目には極限の状態に追い込まれている。
この際、朝から貝しか食べていない空腹の5人が下したのは、「チーム制撤廃」という異例の決断。全員が食事をとれるようにと、チーム対抗戦を中止したのだ。夕飯なしという最悪の事態を回避するため、「好感度のため」と言いつつも、マサルとともに夜の海でのモリ突きを買って出たのはともやん。その後はマサルの強力なサポートもあり、お腹いっぱい魚を食べられた5人は、無事に最終日を迎えることとなった。
ともやんのチームを思ってこその行動に、多くの視聴者が心を動かされたことは言うまでもないが、今回何よりも驚いたのは、どんなに過酷な状況でも続くと思われていたチーム戦が撤廃されたことだ。レイクレが5人で協力することを選んだことからは、「全員で無人島サバイバルを乗り切る」というかなり強い絆が感じられる。
自然が相手だけに、無人島で起こる予測不能なハプニングと過酷な環境で生まれる行動・感情は、狙っているものではないからこそ、YouTuberたちにとって1番“おいしい”ものであることは間違いない。YouTuberたちの素の反応や時に生じる裏切り、助け合いといったメンバー間の関係性が垣間見れる無人島サバイバル企画は、必然的に見どころも多くなる。こういった理由から、無人島サバイバル企画は視聴者を満足させられるコンテンツとしてYouTuberから愛されているのではないだろうか。
出典:
https://www.youtube.com/watch?v=OzLoiHByAmI
https://www.youtube.com/watch?v=4F9Vb8m2z9c
https://www.youtube.com/watch?v=Se-dnh2O4x8
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