“ブラック公務”の兼業VTuberから、新たなステージへ 春崎エアルの魅力を語りたい

春崎エアルの魅力を語りたい

 これまでの活動から新たなフェーズへと変化していく真っただ中にある春崎。彼がどのような人物なのかを簡単にあげていこう。

 まず一番にあがるのが、大の甘党であるという点。ホールサイズのケーキ3個を丸々とたいらげたり、プリンを大量買いしつづけたことで店員に心配されたり、お菓子作りにまで手を出すレベルにある。

【バレンタイン】甘いものを2人で食べる配信【はるぶし】

 その影響かは定かではないが、2020年2月には胃腸炎を患い、2021年には「50代でなりやすい病気」のために入院・手術するに至ったほど。激務のなかで偏った栄養・食事を取る、男性にありがちな食生活そのものだと医者から厳しく指摘をされても仕方がないレベルだ。

 春崎とゲームといえば、カードゲームと美少女ゲームを好んでいることも挙げられる。

 配信内でも『遊戯王 マスターデュエル』をプレイすることが多く、27段階に分けられているランク戦のクラスのなかで、一時期は最高クラスであった「プラチナ1」にまで登りつめていた。

 カードゲーマーとしては加賀美ハヤト、来栖夏芽、渋谷ハジメ、オ・ジユらが思い出されるところだが、遊戯王カードの開封・デッキ構築などを含んだ配信も過去に何度もしており、作中の人気キャラを真似ながらホラーゲームをしてみたりと、エアルもまた一人のデュエリストであるのがうかがい知れる。

【遊戯王雑談コラボ】小 学 生 の 頃 の 遊 戯 王 の 思 い 出 【にじさんじ/加賀美ハヤト/春崎エアル】

 そんな戦績を買われ、2022年8月27日に開催された遊戯王デュエルリンクスの世界大会に実況・解説として出演。先にも述べたような公務の影響もあって、これまで公式配信などには積極的に参加してこなかったエアルが、この大会にコメンテーターとして参加するのはやはり驚きではあった。

 直後に公務を休職するとアナウンスしたことも踏まえれば、今後の彼がドンドンと配信外の活動をしていくことにも繋がっていきそうだ。

【公式】KCグランドトーナメント2022 本戦 決勝ステージ 実況付き生配信! 【遊戯王 デュエルリンクス】

 活動初期にあたるVOIZのころから、多くの美少女ゲームについて語っている。デビュー直後の配信中に「こういうセリフを読んでほしいみたいなのを見るんだよね」と皮切りにして、「マブラヴ」シリーズ『恋と選挙とチョコレート』『沙耶の唄』『ドキドキ文芸部!』『さよならを教えて』アマガミ』『なるたる』『euphoria』などをプレイしてきたと堂々と話している。

「アニメからこういう文化に触れたけども、本当に漁りつくしたと思う。やってみるか見てみるとかと思ってやり始めたんですよ。『Key作品』も面白かったです」

 こういった趣味性を見てみると男性リスナーがとても多そうなイメージが持たれるが、先にも述べたように彼のリスナーは女性リスナーが大部分を占めている。

 2022年6月14日の記念配信で「いまの男女比率は?」というコメントに、男子が9.7%、女性90.2%という驚異的な比率があきらかになり、「大台突破してしまった。男性リスナーどこいったんだよ」と思わず漏らしてしまうほど。

 VTuberブームの最初期は男性リスナーが大部分を占め、その後現在にいたるまで、徐々に女性リスナーが増加傾向にある。にじさんじでも女性リスナーの増加がタレント・ファンの中でもハッキリと理解されてきているが、春崎の場合は2018年6月のデビューから女性リスナーが過半数を占め続けてきた。

 彼もこのことにかなり意識的になり、2021年に入ってからは折を見て比率を報告し始めると、70%から80%台へと増加、ついに大台の90%を突破したというわけだ。そんな彼ではあるが、リスナーの男女比に左右されずに配信をしていきたいとも語っている。

 ともあれ、彼の相方的存在・成瀬鳴もYouTubeの視聴者男女比で女性が8割であることを踏まえれば、成瀬・春崎のコンビ「Re:iZ」を応援する女性ファンがいかに多いかが分かるであろう。

 その活動内容・ペース感もあってチャンネル登録者数10万人ほどの2人ではあるが、2021年から今年にかけて両者ともに活動に明るい兆しが見えてきたのは間違いがない。今後の活動がどのような形となっていくのかは楽しみである。

にじさんじに「演技・声劇」を広めた“センスの塊” 成瀬鳴のさらなるブレイクに寄せる期待

現在のVTuberシーンにおけるトップランナーの一つであるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている…

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる