TikTokに変わる第2のアプリは、禁止された子どもたちから生まれる?

TikTokに変わるアプリは、禁止された子どもから生まれる?

 子どものころ、ゲームやスマホを親に禁止されたにもかかわらず、こっそり別の媒体でゲームをしたり動画を見たりしてきたことはあるだろうか。また、親御さん世代の目線でいえば、「一体どこからその方法を見つけてきたの」と子どもの行動力に驚いた方はいるだろうか。

 少し前だと、YouTubeやニコニコ動画をPSPやニンテンドー3DSで見ていた、というのがそれにあたるであろう。時代は変わって、パソコンやスマホの普及に伴い動画投稿サイトの面白さを知り、依存度が高くなって抜け出せなくなり、親に禁止されるといった経験を持つひとも少なくないだろう。最近ではTikTokやYouTubeショートなどの短い動画をまとめたアプリなどへの依存などがそれにあたる。

 逆を言えば、さまざまなものを禁止されてきた子どもたちが、その代替手段として使ってきたものから、次の流行が生まれているといえる。今回はそんな仮説のもと、現在TikTokやYouTubeを禁止されている子どもたちが使っている“ネクストTikTok”と呼ぶべきサービスについて紹介していきたい。

TikTokに変わる第2のアプリ

 筆者が今回紹介するTikTokに変わる第2のアプリは『Flip(フリップ)』である。『Flip』は海外で生まれたTikTokと似たようなアプリであり、TikTokスターと呼ばれる人たちが続々と参入している。TikTokの機能をInstagramやFacebook、YouTubeが真似ているといったように、ショート動画の需要は高まっており、似たようなアプリが生まれている中でこのようなアプリも誕生した。

 特徴としてはビューティー系のショート動画アプリであり、女子高生をはじめ、多くの学生が使い始めているため、流行がいつきてもおかしくないと考えている。

アプリがなくても大丈夫?動画を見る別の方法

 昔から知っている人もいると思うが、アプリがなくともYouTubeやTikTokといった動画サイトはブラウザ版というものがあり、自分のアカウントでログインしながらでも見ることができる。アプリをいくら消しても意味がないということだ。アカウントを完全に消したとしても、ログインなしでも動画は見ることができるし、ウェブ検索などが使えるパソコンやスマホといった媒体があれば動画を絶対に見れなくなることはない。上記で紹介した第2のアプリについても、ウェブサイト版は存在する。

 子どもはどうしてもやりたいことがあればそのことに一直線になるため、動画が好きであれば第2のアプリ、ウェブを通じた動画サイトを、ゲームが好きであれば面白い、似たようなゲームを見つけてくるだろう。こういった子どもの特性というものを理解し、改めてどのようにアプリを利用するかなどルールをお互いが納得する形で決めるということも、養育者側に必要な姿勢だろう。

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