にじさんじの“清楚”代表? シスター・クレアが活動を通して表現する「継続」の重要性
爽やかさ、品の良さ、慎ましさ、謙虚さを意味する「清楚」は、一般的にはとても清らかなイメージを意味している。
そんな「清楚」は、VTuberやにじさんじの磁場のなかでは「お笑い」に誘う機能をみせる。月ノ美兎が活動初期に清楚な見た目と裏腹の言動をしつづけたこと、にじさんじ外のVTuberにもそういった面々が揃っていたことも相まって、いつのまにか「清楚」という言葉には「うっとうしさ・粗暴さ・厚かましさのある振る舞いで笑いを取る」という真逆なアクションへの期待が込められはじめた。
現在NIJISANJI ENで活動するメンバーやファンの間では「SEISO(清楚)」として伝わっており、よりストレートにエロいネタをブっこむという形になりつつあるが、それはまた別の話だろう。
先にも述べたようなシスター・クレアの生真面目さやしっかり者さは、「清楚」という言葉となって彼女のパブリックなイメージでもある。「本物の清楚と偽物の清楚」なんていう言葉遊びでイジられることもある。
だが時として、シスター・クレアはおフザケと茶目っ気を表に出し、笑顔溢れる顔でリスナーの目を引き付け、同期たちからも「なにしてんの!?」と内心驚かれるほどのギャップさを見せつけてきた。
・Twitterをボンヤリ眺めていたときに知ってたまたま読んだ「将太の寿司」に熱が上がってしまい、板前に扮して「将太の寿司」を紹介する配信をする。
・椎名唯華、花畑チャイカ、でびでび・でびるとのコラボ中に、急に流れ出した音楽に合わせて踊りはじめて「インド」となる。「意味わかんないよ」「インドってなに?」と連呼しながら悪ふざけにノリノリでのっかる。
・舞元啓介とジョー・力一のラジオ「舞元力一」にゲスト出演した際、突然「鹿鳴館キリコさんが今日いらしている?」とジョー・力一に無茶ぶりする。その後、SEEDs組を中心に仲良いメンバーにいきなりの無茶ぶりをするケースが多くなった。
・有名ブラウザゲーム『God Field』をメインにした「ごっふぃー大会にじさんじ」に出場した際、「『God Field』を寝れない夜はずっとプレイしていて、1800試合やった女になりました!」と発言し、堅実かつ強烈なプレイングで「ゴッド・クレア」と恐れられる
にじさんじ全体にお笑い気質なタレントが揃っていることもあり、あまり表にしない茶目っ気を発揮しているともいえよう。あまり出過ぎることはなく、「いつもと違ったクレアさん」といった一味違ったアクセントとして表現されることが多いが、その威力・影響力は抜群。存在感を際立たせることにつながっている。