にじさんじの“清楚”代表? シスター・クレアが活動を通して表現する「継続」の重要性
現在のVTuberシーンにおけるトップランナーの一つであるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている。
メインとなる生配信に加え、事務所が主導する企画への参加や監修、主に一人ひとりのライバーが主導となって進む歌ってみたなどの動画のほか、ここ1年ほどはエンターテインメントのフィールドでアーティストとして日の目を見る者も増加している。
デビューから順を追うように紹介してきた本連載。元1期生、元2期生、元ゲーマーズ組の次は、2期にわたる元SEEDs組について書いていきたい。
2018年5月9日に公式アカウントがにじさんじSEEDsについて言及したツイートや、かつて運用されていたにじさんじSEEDs専用Twitterアカウントが初期にツイートした内容を見てみよう。
「活動内容やタイプに応じてグループ化をしていく、可能性を秘めたチャレンジ枠」
「控え目にお伝えすると、ヤベー奴らです。」
「にじさんじSEEDs」
オーディション募集スタート!
5月15日締切 / 応募はコチラ↓https://t.co/dRKZExtYtp同時に、一時〆切しておりましたキャラクターから一緒に作る随時募集オーディションも再開致しました!https://t.co/7s3P8EX3jJ
皆さんのご応募お待ちしております!#にじさんじSEEDs pic.twitter.com/oQkkybzlgA
— にじさんじ公式🌈🕒 (@nijisanji_app) May 8, 2018
「にじさんじSEEDs」とは「にじさんじ1期生・2期生」や「にじさんじゲーマーズ」ようなグループの括りがなく、活動内容やタイプに応じてグループ化をしていく、可能性を秘めたチャレンジ枠となっております。
— にじさんじ公式🌈🕒 (@nijisanji_app) May 9, 2018
【にじさんじSEEDs 始まります!】
SEEDsメンバーは【13名】です!
先日のSEEDsオーディションに、地中深くで待機していたシークレット枠を加えたこの人数で始動します!控え目にお伝えすると、ヤベー奴らです。
SEEDsの活躍にご期待ください!#にじさんじSEEDs— にじさんじSEEDs🍀 (@Nijisanji_Seeds) June 3, 2018
2018年5月上旬というと、にじさんじゲーマーズ組として赤羽葉子と叶がデビューし、キズナアイ、輝夜月、ミライアカリ、電脳少女シロの「バーチャルYouTuber四天王」を先頭にして、「バーチャルYouTuberにはどんな可能性があるのか?」と当時のファンがワクワクしていたころだ。
このころから徐々に、バーチャルYouTuberファンのあいだで「やべー奴」は徐々に広まっていった。リスナーの予想とは反するアンモラルな言動で笑いを取ろうとするもの、もっといえば「それは普通しないだろ?」「自分ならしない」といったリスナーの当たり前を壊す者たち、「常識破り」をしていくひとを指すようになる。これは良い意味にもなるし、時には悪い意味にもなることもある。
こと「にじさんじ」においては月ノ美兎のブレイクと共にして、「やべー奴」は褒め言葉の意味合いとして広まっていく。この連載ではSEEDs組については緑仙、鈴木勝、卯月コウ、社築といった面々について書いてきた。彼らも一癖も二癖もある「やべー奴」であり、常識を破って可能性を模索し続けるというのが、SEEDs組が残した軌跡でもある。
そんなSEEDs1期生のなかでも、シスター・クレアが放つオーラは、いまでも強くリスナーの元に届いているはずだ。そのビジュアル・口調・声色も相まって、おっとり、ほんわか、ゆるふわで穏やか。外部のムード感とは隔絶したフィールドを展開してきた。
2018年6月5日にMirrativにて初配信。配信開始した直後にiPhoneの裏画面に飛んでしまいホーム画面が丸見えになってしまうという、いまの彼女からすると考えられないようなミスでキャリアをスタートさせた。
デビュー後には半年もせず、にじさんじは全グループ統合化されることになるが、「可能性を秘めたチャレンジ枠」というDNAをもった元SEEDs組のメンバーは、その後も多くの場所で花開いていくことになる。それはシスター・クレアにも同様のことが言えるだろう。