KinKi Kids、25周年で行った“生配信”にファン歓喜 YouTubeチャンネルは好調なスタートを切る

 今年でデビュー25周年を迎えるKinKi Kidsが、待望のYouTubeチャンネルを開設。CDデビュー日にあたる7月21日に合わせ、20日23時50分から初の生配信が行われた(※現在アーカイヴは残っていない)。

 同時接続者数は18万人を超え、Twitterではハッシュタグ「#kinkiKidsYouTube」がトレンド1位を獲得。さらに関連である“東京ドーム”や、新曲「Amazing Love」なども次々にトレンド入りを果たした。

 今回の生配信は、コンサートを幾度も重ねてきた“聖地”とも言える東京ドームを贅沢に貸切り、観客を入れない二人きりでのトークが行われた。

 Kinki kidsはデビュー以降の1999年から、毎年ここ東京ドームでコンサートやカウントダウンライブなどを実地しており、東京ドームでの最多出演アーティストとなっている。2022年までの公演数はなんと497公演。973万6900人を動員してきたという。

 そして今回は、これまで二人が立ってきたステージが設置されるグラウンド側ではなく、観客席側に座り、これまで応援してきてくれたファンの目線にあらためて立ち返った。「こういう風に見えてたんだね」と初めての体験でもあったようだ。

 25年前「硝子の少年」でCDデビューした21日0時の瞬間には、スタジアムのオーロラビジョンに、カウントダウンと共にお祝いの言葉が映し出された。思わぬサプライズに二人も驚きと喜びを隠せなかった様子。その瞬間、剛と光一が拳を合わせ“グータッチ”して祝い合い、これまで二人が歩んできた25年という月日がギュッと凝縮された感動的なシーンとなった。

 しかしその後、オーロラビジョンを貸し切るには相当な金額がかかることを知っている二人は、「これ、YouTubeで(金額)返せるかな?」と笑いを交え、心配する場面も見られた。

 二人が所属しているジャニーズ事務所が、所属アーティストのSNSやネット上での露出を解禁して以降、今やYouTubeチャンネルを単独で持つグループが増えてきた。嵐やSnow Man、SixTONES、なにわ男子、King & Prince、Kis-My-Ft2ら、二人の後輩が主にチャンネルを立ち上げている。中には、音楽MV以外にも、バラエティ企画に挑戦するチャンネルも多く、ヒカキンやはじめしゃちょーといったYouTuberとコラボするグループも存在する。

 そんな中、今回YouTube開設するにあたり、二人が発信していくのは“音楽”だという。これまで自作曲も含め、さまざまなアーティストから楽曲提供を受け、幅広い音楽ジャンルに挑戦してきたKinKi kids。彼らを語る上でやはり音楽面は切り離せないと強く語る。

 「YouTubeでより深くKinKiの音楽を知ってもらえるいい機会にしたい」「ゆるく、僕たちらしくやっていけたらなと思います」という今後の展望を伝えた。最後には二人で「チャンネル登録と高評価よろしくお願いします」という、なかなか聞く機会のない新鮮な言葉も聞くことができた。

 約25分という短い配信ではあったが、二人の活動のこれまでとこれからを二人の口からリアルタイムで聞ける貴重な配信となったのではないだろうか。

 生配信の直後には、今月27日に発売される新曲「Amazing Love」のYouTube Original Liveバージョンが投稿された。作詞はKinKiの二人が共同作業で担当しており、作曲はデビュー曲である「硝子の少年」を手がけた山下達郎が担当するアニバーサリーな楽曲となっている。記念すべき動画第1本目は、YouTubeのために撮り下ろされた貴重なliveバージョンで、ストリングスを交えたバンドセットの中で二人が歌う、MVさながらの映像クオリティとなっている。

 配信内でも二人が言っていたように、YouTubeを担当するスタッフ達の気合がかなり入っているらしく、今回の東京ドームやオーロラビジョンの使用、YouTube Original Liveなど、すでにYouTubeのクオリティを超えたものとなりつつある。撮影も何本かはすでに終わっているようなので、このチャンネル内でYouTubeでしか見られないKinKi Kidsをこれから期待したいと思う。

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