人気YouTuberスタッフによる高級車購入報告が増加　雇い主とともにドリームを掴む者たち

　最近、高級車を購入する有名YouTuberのスタッフが増えている。

　今も昔も見栄えのする高級車は、社会的成功の証だ。特に、大なり小なり目立ちたがり屋気質を持つ人気YouTuberの間では、承認欲求を満たせて、なおかつ動画映えするアイテムであるため需要が高い。そんな高級車好きのYouTuberと長い時間一緒に過ごすことでその志向が移ったのか。はたまた、もともと高級車志向だったからこそ、羽振りのよさそうなこの業界に飛び込んだのか。いずれにしても、高級車を乗り回すYouTuberのもとで働くスタッフたちが今、次々と雇い主と同様に上質な車を購入したと報告している。

　オリエンタルラジオの藤森慎吾が2022年7月1日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、同チャンネルに長らくスタッフとして携わっているソーシャルメディアインフルエンサーのこじかるが、人生初のマイカーとしてメルセデス・ベンツの中古車を納車したことを報告した。藤森の現在の愛車はポルシェ「911カレラ カブリオレ」だが、その前は、メルセデス・ベンツの新型Gクラス「G350d」通称「ゲレンデヴァーゲン」を愛用していた。そのため、こじかるは「慎吾さんのゲレンデに乗って『あ、車欲しいな』って思った」とのこと。藤森の高級車趣味が、こじかるの願望の扉を開くのに一役買ったようだ。なお藤森は、中古のベンツが思いのほか安価だったため、日頃の感謝の気持ちを込めてこじかるにプレゼントしていた。

　スタッフに車をプレゼントした例で言えば、金持ちYouTuberヒカルはもっとすごい。2022年4月30日に自身のYouTubeチャンネルに公開した動画でヒカルは、2020年から自身の経営する会社に勤務するヘアメイク担当の捧さんに、高級外車「ポルシェ カイエン」の新車を贈呈したのだ。捧さんは2021年8月にヒカルのYouTubeチャンネルで行われた30時間生配信企画で110kmのマラソンを完走しており、カイエンはその姿に感動したヒカルからのご褒美だった。ちなみに、ヒカルの愛車は「マセラティ グラントゥーリズモ」となる。

　“カジサック”ことキングコング・梶原雄太に至っては、クルー全員がいい車に乗っている。カメラマンのヤスタケがトヨタ「新型ハリアー」、放送作家の山口トンボがジープ「ラングラー」、同じく放送作家の中野くんがスズキ「ジムニー・シエラ」、編集担当の土橋くんがジープ「レネゲード」をそれぞれ所有。ボスである梶原の愛車「レクサスLC500」に倣ったかのように、ギラギラとした高級外車を好むヒカルチームとは真逆で、皆、実良性の高い車を選んでいるのが興味深い。

　YouTubeで一角の成功を収めた達成の証として高級車を買う人気YouTuberたち。そんな雇い主の背中を見て、彼らの趣味嗜好を少なからず反映させた”いい車”を乗り回すYouTubeスタッフは、今後も増えていくに違いない。