『遊戯王 マスターデュエル』新カード追加と禁止制限変更で環境が大きく変化。強力なカードをどう扱うか

『マスターデュエル』禁止制限で変化した環境

『コイントス切断』バグや放置botへの対応も、悪質なユーザーとはイタチごっこ

 また、今回のアップデートでは悪質なユーザーへの対応も行われた。まず、コイントス時に意図的にアプリを閉じることで、敗北をつけずにそのマッチを回避できる(確実に先攻もしくは後攻を取ることができる)『コイントス切断』バグが対策され、行った場合、敗北扱いになるよう修正された。

 また、自動でデュエルを行うBotが多く使用していた『D.Dダイナマイト』が規制されたことで激減した他、筆者の体感ではあるがその他のbotとマッチングする機会は減っており、bot対策は進んでいるようだ(これまで、一日に複数回、botと思われるデッキとマッチングしていたが、アップデート後は1度しかマッチングしていない)。

 とはいえ、悪質なユーザーは新たな抜け道を見つけてくるため、運営とのイタチごっこが続いているのが実情だ。現在は特定の状況で起こせる遅延行為を、こちらが降参するまで永遠と続ける悪質なbotも登場している。こちらは時間効率が悪いこともあり蔓延はしていないようだが、早急な対応が求められるだろう。

 まだいくつかの課題を残しているとはいえ、今回のリミットレギュレーションの変更や、悪質なユーザーの対策といった、ユーザーの声を反映する形でのアップデートには好感が持てる。今後もユーザーの意見を参考にしつつ、『遊戯王』のポテンシャルを活かしきれるような調整に期待したい。特に今後は、『デストロイフェニックスガイ』や、その他の強力なテーマをどう扱うかが重要になってくるはずだ。

(c)スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI

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