暗闇の中で50時間を過ごすとどうなる? 海外YouTuberの体を張った実験が話題に

 アメリカの男性YouTuber「Ryan Trahan」(チャンネル登録者数 733万人)が、暗闇の中で50時間過ごすとどうなるのか、というおもしろい企画を実施していたのでぜひ紹介したい。該当の動画は、2022年4月22日公開の「I Spent 50 Hours in Darkness」。

I Spent 50 Hours in Darkness

 今回動画用にAirbnbで家を借り、窓には遮光カーテンをつけ、屋内のライトにすべてテープを貼りつけて覆うことで、100%真っ暗になる空間を実現した(オーナーは了承済み)。視聴者側はカメラでRyanの様子を見られるが、本人は暗くて周りが見えていない状況だ。そのため、こちらの家は2階建てなのだが、階段を降りる際に踏み外してスベり落ちてしまったシーンがあった。

 しかし意外だったのは、50時間、食事や歯磨き、運動などしっかりと生活を送れていた点だ。朝にはコーヒーを飲み、食事ではサンドウィッチを作り、家の中にある簡単なジムのスペースで筋トレもしていた。次第に目が慣れていくようで、ハッキリと見えないながらも、器用に生活を送っているのがうかがえた。

 一方で気になるのは、行動面よりも心理面ではないだろうか。結論から言えば、50時間暗闇の中にいても、気が狂うようなことはなかった。企画を始めてすぐは「暗闇は怖くない」と述べていた。ただし、普段の生活では気にならないであろう小さな音に対して敏感に感じており、さらに本人には見えていない時計が定期的に音を出すので、彼もさすがに恐怖を覚えている。

 さらに彼にとって苦しかったのが、現在の時間がわからない点だ。動画内では、突如誰かが家のドアを開けるのを、彼が察知したシーンがあった。Ryanは外が昼か夜かわかっていないので、Amazonの配達員なのかどうかもわからず、簡単に出るわけにはいかなか。身の恐怖を感じながらも恐る恐る近づくと、ドアを開けたのはなんと妻のHaleyだった。食事をもってきてくれたようで、さすがに彼も安心感を覚えていた。

 別のシーンでは、今が何時かわからないまま、体内時計で寝たり起床したりするので「クレイジーだ」と、本人も困った様子を見せていた。企画が終了し、晴れて外の日光を浴びたときは、心の底から喜んでいる様子を見せていた。

 今回は実験企画だったが、別視点からYouTubeチャンネル「Ryan Trahan」で着目したいのは、非常にユーモアが優れている点だ。小さな音に怖がっていながら「怖くない」と意地を張ったり、ハサミをもったまま「スプーンを見つけた」と言ったりして、思わず「ふふっ」と笑ってしまう。わざとらしくない、自然な笑いを誘ってくるのが「Ryan Trahan」の魅力だ。彼の企画力の高さと、ユーモアのきいた動画が気になる方は、この機会にぜひ視聴してほしい。

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