“負けヒロイン”からの下剋上。にじさんじ・森中花咲の転機と成長譚

にじさんじ・森中花咲、“負けヒロイン”からの下剋上

 現在のVTuberシーンにおけるトップランナーの一社であるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている。

 メインとなる生配信に加え、事務所が主導する企画への参加や監修、主に一人ひとりのライバーが主導となって進む歌ってみたなどの動画のほか、ここ1年ほどはエンターテインメントのフィールドで、アーティストとして日の目を見る者も増加している。

 ここ数回では「元二期生」のメンバーにスポットを当ててきたわけだが、今回取り上げるのは、当世代きってのシンガー&タレントである森中花咲だ。

 2018年3月15日にMirrativで初配信を行ない、元二期生のシークレット枠としてデビューした彼女。もともとは元1期生とほぼ同時期ににじさんじからのデビューが決まっていたとのことだが、運営会社であるいちから社(現:ANYCOLOR社)の田角陸社長が出したアイディアで、元二期生のシークレット枠としてデビューとなったという経緯がある。

 元一期生の勇気ちひろと非常に仲が良いというのを筆頭に、元一期生から後輩に至るまで、非常に多くのメンバーとコラボ配信・ゲスト出演などを通して関わりを持っており、いま現在では彼女と関わりを持っていないライバーが少ないレベルではないだろうか。

 にじさんじ内大会・公式イベントなどにもこれまでにも数多く参加し、生配信・歌動画なども合わせて「彼女と関わったことのある日本人のライバー」の数は80人前後を数える。これに加え、海外所属のライバーやにじさんじ以外のストリーマーやVTuberを含めれば、100人近いタレントと絡んできたことになる。

 元々は内気で人見知りであったというが、いちど声をかけて同僚らと共に遊んでみたところ、一気にコラボ配信の頻度が増えていったという森咲。自身がアイディアを出して積極的に絡んでいき、表の配信活動だけでなく、裏のプライベートでも共に遊びに行く友人も徐々に増えていった。

 「かざちゃん」の愛称で親しまれる彼女自身いわく、「人が好き・友達が特に好きだから、別に苦でもなくやってきてる」という。その変化に人間味を感じるのは筆者だけではないだろう。

 緑髪のショートカットと瞳にタレ目が特徴的で、キュートな見た目と人懐っこい性格で愛されやすい彼女。とはいえ元々内気で人見知りな性格や気質を表すように、口喧嘩や舌戦には滅法弱く、同僚やリスナーに何度となく舌戦を仕掛けても言いくるめられることもよくみられる光景だ。

 強烈なツッコミやコメントにショックを隠せずにいられない素直さや、芸人らしい振る舞いではなくあくまで自然体な姿で臨んでいるスタンスも、彼女が愛される由縁であろう。

 彼女がこうしてことごとくイジられる姿を指し、自他ともに「負けヒロイン」と言われるようになっていった。

【漫画】悶絶!負けヒロイン森中花咲は完全にやられました【ちびかざシリーズ】
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 彼女がここまで多くの人達と絡むことができたのには、単に「素直さ」「愛らしさ」「人が好きという気質」というだけではなく、ほかにも理由が絡んでいるようにみえる。



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