コロナ禍で医療従事者として尽力し、配信者としても成長を続けるVTuber・健屋花那の挑戦

医療従事者&配信者として成長続ける健屋花那

 現在のVTuberシーンにおけるトップランナーの一社であるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている。

 メインとなる生配信に加え、事務所が主導する企画への参加や監修、主に一人ひとりのライバーが主導となって進む歌ってみたなどの動画のほか、ここ1年ほどはエンターテインメントのフィールドで、アーティストとして陽の目を浴びる者も増加している。

 今回は、2021年5月31日に活動を休止し、2022年3月11日に活動を再始動させた健屋花那について書いていこうと思う。

 2019年9月21日にYouTubeで初配信を行い、シェリン・バーガンディ、早瀬走とともにデビュー。3人は「チューリップ組」としてデビュー直後から多くの配信を共にし、現在まで苦楽を共にしてきている。

 にじさんじの公式番組がファンの間で人気を博しているなかで、早瀬走は『にじさんじのB級バラエティ(仮)』でメインMCを、シェリンは『ヤシロ&ササキのレバガチャダイパン』でナレーションを、健屋は不破湊とともに『にじクイ』に解答者として出演してきた。

 健康上の問題や学業に専念するなどで活動休止を間に挟んでいたとはいえ、この同期3人は公式番組で何らかの形でメインに据えられており、にじさんじがYouTube番組という形を通してポップかつメジャーな立ち位置を獲得するにあたって、3人はそれぞれ大きな役割をになっていたという点でほかのデビュー組とは大きく異なる。

 会話の中心・イジり役・囃し立てる早瀬と健屋、2人にイジられながらもツッコむシェリンという構図は、デビュー初期から徐々に固まっていった。

 実はこの3人、初配信時にリレー企画「強制サムネ配信」と題して同期にサムネイルを作ってもらい、作ってもらった人は1週間以内にその配信をしなくてはいけないというとんでもない企画を仕掛けている。

 健屋はシェリンに「シェリンで夢小説を書いて!」といういきなりの無茶ぶりを強制されるが、数日後に実際に夢小説を生執筆。2019年11月21日にはボイスドラマとして実際に販売したのだった。

 初配信というプレッシャーのかかる場面において、健屋は一瞬たじろいで笑ってしまったが、その後に完璧にやり返したという一連の流れをシェリンとしてはまったく予想していなかっただろう。その後の関係性に影響が出たのは想像に難くない。

 デビュー1周年日である2020年9月19日近辺まではほぼ毎月のように3人でコラボ配信してきたが、そこから2022年3月現在までの約2年は、3人で配信をともにすることはなくなってしまった。

 3人それぞれのスケジュールが合わせづらくなったことに加え、先述したように公式番組を任せられるようになったというのも遠因であろう。今後良きタイミングで3人が顔を合わせて配信してくれることを願うばかりだ。

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