Google新作スマートウォッチ「Pixel Watch」の試作品がレストランで発見される

Pixel Watchの試作品がレストランで発見される

 Googleの新作スマートウォッチ、Google Pixel Watchの試作品らしきものがレストランで見つかったそうだ。発見者が匿名であることを条件に9枚の画像をAndroid Centralに送り、事件が発覚。寄せられたデバイスの画像は、円形のウォッチフェイスと回転するクラウンにいたるまで、以前リークされたものと一致している。

 まずルックスから見てみよう。写真が示すように、時計の側面の2つのボタンの間にリューズがデザインされている。Samsung Galaxy Watch 4のようなものであれば、この2つのボタンで時計のオンとオフを切り替えたり、ホーム画面に戻ったり、使用頻度の高いアプリへのショートカットとして使用できる。

 王冠の横にある小さな穴は、マイクもしくは高度計センサー、時計の下側にある楕円形の黒いフレームはヘルストラッキングセンサーではないかとAndroid Centralは予想。一方で、時計の側面にある4つのピンは、最終モデルでは採用されない可能性があると指摘する。時計の底面は滑らかな感触で、Apple Watchと同じように「金属のように見えるが、ガラスでコーティングされているような質感」とレポートしている。

 残念ながら、試作品は起動してもGoogleの白いロゴが表示されるだけでユーザーインターフェースがどのように表示されるかを確認できなかったとのこと。充電器も付属していなかったそうだが、Apple WatchやGoogleのFitbit Versa 3やFitbitのSenseスマートウォッチと同じように、時計はケース内で充電できる可能性がある。

 Google Pixel Watchを現在所有していると主張する人物は、ネット掲示板AskMeAnything(AMA)に、今回の経緯を投稿している。u/tagtech414と名乗る投稿主によると、彼のバーテンダーの友人が、ある日自分の働くレストランで時計の忘れ物を見つけたそうだ。落とし主が引き取りに来るのを待っていたが、数週間経っても誰も現れず連絡もなかったので、自称「ハイテクオタク」の友人、u/tagtech414にスマートウォッチを渡すことにしたのだという。

 このエピソードを聞いて思い出すのは、2010年にiPhone 4がリークされた時のこと。誰かがレストランでiPhoneの試作品を見つけ、それをGizmodoが購入して分解した時の話だ(不思議なことに、画像はすべてその後GizmodoのWebサイトから消されたのだが)。その時は、ソフトウェアエンジニアが試作品を置き忘れたことが判明したということが明らかになっている。

 しかし、この話の奇妙な点は、本来の所有者であるGoogleが果たして自分たちの落し物を探しているのか?ということ。u/tagtech414は、Googleから連絡を受けていないと言っている。(当時アップルはiPhoneの試作品を取り戻そうとしていた)。配車サービスのLyftの後部座席から、Pixel 3XLが見つかったときと状況が似ている。察するに、この一連の騒動は、新作ウォッチのPR効果を狙ったGoogleによる精巧な策略なのだろうか?

 謎がすべて明らかになることはないかもしれないが、今のところわかっているのは、Googleの新作スマートウォッチの名称がデバイスをPixel Watchとなること、来月のGoogle I/Oでさらに詳細が発表される、ということだ。

(画像=AndroidCentralより)

(source)
https://www.theverge.com/2022/4/24/23039835/google-pixel-watch-leak-photos-prototype-left-at-restaurant
https://www.androidcentral.com/wearables/google-pixel-watch-live-images-exclusive

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