Pixel 6は「2台目のスマホ」にぴったり iPhoneユーザーが感じた便利さとは
2011年に登場したiPhone 4Sから数えると、筆者はiPhoneユーザーになってはや10年を迎える。そんな筆者がここ数年でもっとも惹かれたiPhone以外のスマホが、2021年10月に発売されたGoogleのAndroidスマホ「Pixel 6/6 Pro」だ。
Pixelが初めて登場したのは、2018年11月の「Pixel 3/3XL」。あのGoogleが手掛けた(Nexus以来の)スマホということで注目を集めていたが、ソフトウェアはまだしもハードウェア面でのGoogleの技術はまだ発展途上な印象だった。そこから「Pixel 4」「Pixel 5」と順当にリリースされ、現在の最新機種がPixel 6となる。
今回のPixel 6は、歴代Pixelとは大きな違いがある。ほとんどのAndroidスマホのSoCはQualcomm社のSnapdragonシリーズを採用しており、歴代のPixelもそうだった。だが、Pixel 6はGoogle自社設計のSoC「Google Tensor」を採用した。これにより数々の機械学習処理を、デバイス内で完結できるようになったのだ。まさにPixelのためのSoC!
Pixelシリーズ、もといGoogleの強みといえば、機械学習。その機械学習に特化したSoCをわざわざ開発し、翻訳や画像処理などの複雑な処理をデバイスだけで行えるようになった。この進化っぷりに筆者は猛烈に感動していた。599ドル(6Proは899ドル)という手頃な価格もありがたい。
というわけで、このたびPixel 6の実機を借りて、手持ちのiPhone 12 Proと同時並行で使ってみた。結論としてだが「機能面に不満はないが乗り換えの目的は乏しい」という、なんとも予想外のオチとなってしてしまった……。一方で、乗り換えではない使い道も発見した。
なので、今回は現代においてのスマホの買い替えや、2台持ちの意義について思うところを述べたい。写真機能や機械翻訳など、機能にスポットしたレビューは後日記事にする予定だ。