『オーバーウォッチ』がヒーローシューターに残した功績 『2』の議論を取り巻く、ジャンル特有の難しさと醍醐味
『オーバーウォッチ2』はコミュニティからなにを学び、なにを受け継ぐのか?
FPSに新風を呼び込んだ『オーバーウォッチ』も誕生から5年が経過。その間に『PUBG』や『Apex Legends』、『VALORANT』といったヒット作が生まれ、シューター作品を取り巻く環境もある種の変化を迎えた。ここで問題となるのは『オーバーウォッチ2』のゲーム性、もう少し掘り下げると、”『オーバーウォッチ』から何が受け継がれるのか、システム面で大きな変更はあるのか”といったゲームデザインの部分だ。
話題になった変更点で言えば「チーム規模の縮小(6人制→5人制)」、「一部ヒーローのリワーク」などが挙げられるものの、第1回ベータテスト時点の『オーバーウォッチ2』はまだまだ『オーバーウォッチ』の拡張版という印象。オーバーウォッチリーグに参戦しているプロチームの間でもテスト版に対する意見は賛否両論のようだ(Dallas News)。
とはいえ『オーバーウォッチ2』は開発途上であり、プレイヤー層によって作品に対する印象が変わるのも事実。また開発元の公式ブログに記載の通り、製品版の発売に向けては、今後も種々様々な改良が施されると思われる(開発ブログ)。
新ゲームモード「プッシュ」や新ヒーロー「ソジョーン」の追加に既存ファンはどのような反応を見せるのか。そして『オーバーウォッチ2』はコミュニティからのフィードバックからなにを取り入れ、『オーバーウォッチ』が築き上げた遺産をいかにして取捨選択するのか。ひとりのファンとして、同シリーズの今後に期待したい。