球春到来!『パワプロ2022』先行体験レポ 特能増加で広がった選手の幅や、ペナント勢歓喜の改善など盛り沢山

『パワプロ2022』先行体験レポ

 2022年4月、今年も球春がやってきた。コロナ禍で世間はまだ完全に元通りの日常とはいかないが、プロ野球は観客の入場者数制限が撤廃され、約2年ぶりの熱狂が球場に帰ってきている。そして、球春の到来は同時に『パワプロ』のシーズン到来でもある。今回は、4月21日に発売する『eBASEBALLパワフルプロ野球2022』を先行体験してきた。

 『eBASEBALLパワフルプロ野球2022』は、新モード「パワパーク」のほかにもサクセス、パワフェスなどさまざまなモードが大幅にアップデートされているのも特徴的なのだが、パワプロ好きの筆者が唸ったのは「サクセス」と「ペナント」の大幅なアップデートだ。

 筆者はパワプロのなかでも特に「ペナント」を愛している。シーズンオフだけ操作するという形で、仕事の傍らに何度「ペナント」を上限いっぱいの30年まで繰り返したかわからないほどだ。そんな「ペナント」は、今作より30年の上限が完全撤廃。無制限にシーズンを繰り返すことができるほか、年俸査定やMVPの受賞基準を決めれたり、現役選手がコーチや監督だけではなくスカウトに転身できたり、転生選手が登場したりと、ありがたい機能が盛りだくさんだ。

 オフシーズン(開幕前のオープン戦のみ)も早送りできるようになったのは非常に助かる。また、育成についてはコーチの分析力に応じて「練習」における能力値の伸び幅が見えたり見えなかったりすること、ドラフトでは持っている特殊能力が事前にスカウトの調査力に応じて知れるのも面白い。こちらはスカウトの調査力が低い場合、持っていない能力を「持っている」と報告されたりするので、盗塁が上手いと言われていたがそうでもなかったり、左打者に強いと言われていたがそうではなかったりと、本物の「ドラフト前の評判」と「入団後の評価」のように当たったり当たらなかったりする面白さを味わうことができるのだ。

 また、パワプロの目玉であるサクセスについてもしっかりと触れておきたい。今回は3つの高校を選んで育成する仕組みとなっており、シリーズのスタンダードといえる“パワ高”こと「パワフル高校」は、シナリオが途中で分岐する「パワフル高校 ライバルズ」として登場。4月4週目で「河川敷に行く」「運動公園に行く」「やっぱり勉強する」という選択肢のどれを選ぶかで、ルートが分岐する。とはいえそこまで複雑な仕組みもなくプレイでき、筆者は初回のプレイで金特6つの選手を育成することができた。

 特殊能力も豊富になったことで、プレイの幅や選手の個性も一気に多様化している。投手では「真っスラ」「ナチュラルシュート」などのストレート系特殊能力も登場したり、相手の弾道を上げる「フライボールピッチャー」、弾道を下げる「ゴロピッチャー」、制球は乱れるが威力のあるストレートが投げられる「荒れ球」、ピンチでスタミナ消費が増えるが能力が上がる「全開」など、メリットとデメリットが共存する特殊能力も。野手では試合終盤に勝ち越しのランナーがいると能力が上がる「決勝打」やホームランを打っていると能力が上がる「マルチ弾」、前の打席に抑えられていると能力が上がる「リベンジ」、ストレートに強くなる「対ストレート〇」、ストライクカウントが増えるたびに打力が上がる「窮地◯」など、シチュエーションによる能力が生まれたことで、より試合に“駆け引き”が増えることだろう。さらに、打撃が投球に、投球が打撃に影響を与える「投打躍動」という二刀流ピッチャーが活躍しやすくなる能力もあるので、ぜひプレイする際には身に付けてほしい。

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