VTuber界でも屈指のMC力を誇る早瀬走 人を惹きつけるキャラクターと意外なギャップに迫る
周囲を明るく盛り上げ、グループの輪を切り盛りするタイプの早瀬。この姿は多くのファンにとってパブリックかつ最も知られた一面であろう。彼女が子どものころに厳しい教育を受けているなかにあっても、マンガやゲームといった知識を備えていったのは、近所に住んでいた幼馴染のお姉さんの影響があるようだ。
「近所に住んでいた幼馴染のお姉さんがガチの腐女子だった。そこでオタクの知識をすべて取得したと言っても過言じゃない」
「本棚にBLの本がドン! と隠さずに置いているような方だったんだけど、そこで『るろうに剣心』を読んでいて、読み終わって本棚に返しに行ったとき、背表紙に剣心が描かれていて、『なんか絵柄が違うなぁ…?』と思って手に取ってパっと読んだら、剣心と左之助が…アタシが初めて見たBLはそんな出会いでしたね」
「そのあとは自分でもハマってアンソロジー本を買いまくりましたね、ハマったのは小学校のころ。巷にジャンプのアンソロジー本が沢山あったので読みまくった」
それまでの配信でも下ネタやエロいネタについてはオープンであった早瀬だが、にじさんじのなかでも屈指のBL好きとして知られる鈴鹿詩子を相手にして、彼女に比肩するほどのBLへの知見の深さや嗜好性を語り合い、多くのリスナーを置いてけぼりにしてしまった。
「東の鈴鹿、西の早瀬」と概要欄には書かれているが、「あのころを懐かしむ」ような話題が多数あり、2013年に撮影された早瀬の本棚をみた詩子も「これはやばい」と答えるほど。
「まえに数えたときは2000~2500冊あった、いまはもっと増えてるかな」(配信時:2020年9月14日。おそらく約7年ほど前のこと)
「スライド式の本棚なんだけども、スライドの間にも本を挟んでいるから奥の本が一生取れないのよ」
「いまはもうKindleで全部買ってる。いまの時代を生きるオタクは電子書籍に感謝すべきだと思う」
海外旅行やアウトドアが好きで、先述したようなコミュニケーション力の高い人物像とは裏腹の、あまりにも深い愛情を垣間見ることができる。
「最初はにじさんじはおろか、VTuberをあまり知らなかった。ふっとしたときにVTuberに触れる機会があって、『こんな世界があるのか、ならちょっと自分を試してみようかな』と思ってオーディションを受けた。本当に軽いノリだった」
「いろんな事務所を見ていくうちに、バラエティ豊かなにじさんじを受けたんだよね。あたしを合格させたその時の採用担当は、ちょっと頭が狂ってたんじゃないか? って思っちゃうくらい」
デビューするきっかけについてこのように話す彼女ではあるが、その後におけるにじさんじ内外での活躍や本人の性格・キャラクターのエッジさを鑑みれば、彼女をにじさんじの一員に選んだのは間違いのない選択であったろう。